89d00410.jpg東京にいたとき、会社の中でバンドを組んでいた。
微妙に仕事も関係あったのだけれど、スタジオに入れば音楽に集中した。それぞれ音楽の好みであるとか、技量や経験なども異なっていたけれど、音楽に対するスタンスが一緒だったのだのか、気が合う仲間だった。
練習やライブの後は飲み会だ。それがもの凄く楽しかったのを覚えている。仕事の話なんか一切しない。いつも終電の時間を忘れてしまいそうになった。6つ年上のリーダーは「従兄弟同士が集まったみたいだ」とも言っていたが、実際そんなところだったと思う。
普通、バンドの中に女性が居ると、血みどろの愛憎劇が繰り広げられたりするらしいのだけれど、我々にはそれも無縁だった。9つ年下のボーカルの子は、いい奴だったしボーカリストとして尊敬も出来たけど、サスガに恋愛感情は起こらなかった。それも良かったのかもしれない。

中学の同級生でサッカーのチームを組んでいる。いや、もう過去形かな。
広島に来てからは、出張の時などに参加していたけれど、もう1年半以上参加していない。皆、自然に集合時間に集まって、それぞれ着替えてアップして試合する。カミさんや子供を連れて来るのもいれば、一人で来るのもいる。そこには各々の生活があるけどそれには立ち入らない。
そして勝ってもボロ負けしても、試合が終わったらファミレスでビールだ。ビール飲んでサッカーの話なんかをして終わったら其々が帰って行く。それが物凄く楽しかったりする。
要はみんな「サッカーだけの関係」だ。みんな色々な事情があるのだろうけれどもサッカーだけで繋がっている。

少なからず、自分の周りにはいつも「利害が無い友人関係」があった。それは歳をとってくれば必然的に少なくなってくるけれども、そういえば貴重なものだったのだなあと今更ながらに思う。

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カラオケに行った時によく歌う曲がある。ユニコーンの「すばらしい日々」だ。
みんな「いつのまにか」歳をとったし、それぞれ「すべてを捨てて」忙しく生きているのかもしれない。
けど、時々は「なつかしい笑い顔」を思い出しながら何もせずに眠るのもいいのかなと思う。

そんなことをぼんやり考えていた。