79b11751.JPGカセットテープを使わなくなってから久しい。

写真は、パイオニアのカセットデッキ、CT−980というモデルだ。
一応、6年半前に広島に来るときに一緒に連れてきたカセットデッキだけれど、もう必要なくなったと判断したので先日処分した。
中学生の頃に買ってもらったカセットデッキだ。再生オートリバース付きの3モーターダイレクトドライブに3ヘッド。今更こんなスペックを並べても何の意味も無いが、当時のパイオニアのフラッグシップモデルだった。アナログオーディオ時代は、ワウ・フラッター(回転誤差)とかダイナミックレンジとかSN比などのスペックも非常に重要だったのを思い出す。

中学生の頃は、まだアナログレコード全盛期だった。レコード一枚買うと2500円程度。しかしレンタルすれば200円〜300円だったので、一生懸命小遣いをつぎ込んでレコードをレンタルし、カセットテープに録音したものだ。TOTOやジャーニーなど、当時流行していた洋楽を次々にレンタルし、タイトルや曲目を一生懸命インスタントレタリング(コスって転写するやつです)でカセットテープのインデックスカードを作ったり、今の時代では考えられないことを一生懸命やっていた。

今でも実家に戻れば、かなりの数のカセットテープがある。これらも気に入っているものはだいたいCDで買い戻したし、こんな大げさなカセットデッキを持っておかなくても、他にも聞く手段が無いこともない。

当時、これらのカセットテープを全て連番管理していたのを思い出す。ハイポジのテープは番号の頭が1、ノーマルは2、メタルテープは3、FeCrO2テープは5と分類し、対比表なんかも作った。今思えば何の役にも立たないのだけれど。

ハイポジとかノーマルとかの話が出てきたので…。
カセットテープはプロ用の磁気テープに比べ、音質が悪かったのだけれど、当時としては非常にコンパクトで、気軽に使えるメディアとして普及した。でも、何とか音質を良くしようと、磁気テープに使う磁性剤をTDKやSONY、マクセル、富士フィルムなどのメーカーが熱心に行った。その結果、ハイポジやらメタルテープやらが生まれたのだ。それぞれ録音や再生の条件が違うなど面倒くさいところもあったが、別に普通に使い分けをしていた。
今のデジタル時代では考えられないような苦労だったと思う。まあ、磁性剤の開発で言えば、蒸着技術などは後々まで生かされることになるのだけれど。

とにかく、昔、カセットテープに熱中していた時代があった。
イッパシにテープをハサミで切って繋いだりもしたことがあったなあ。張り合わせるテープはスプライシングテープとか言ったっけ。

色々思い入れが詰まったカセットデッキ。
処分する前に写真くらい撮っておこうと思った。