1e2fa028.jpgJR岩徳線の玖珂駅に行った。
岩国と徳山(厳密には櫛ヶ浜)を結ぶ岩徳線は、今ではキハ40が走るローカル線だが、開通時は山陽本線として作られた路線だ。


現在は柳井経由で大回りするこの区間、直線で結ぶルートは到達時間の短縮に大きな期待が寄せられたらしいけど、実際は山岳地帯だったため、当時の蒸気機関車の性能ではかなり苦しかったらしい。
結局複線電化を迎える時に、当時の柳井線ルートが選ばれ、柳井線が山陽本線となり、この区間は岩徳線として独立した。

ここ玖珂駅は、この区間の要所の一つだ。元々、幹線の駅として作られただけあって、構内が異常に広い。ホームも長く、優に10両編成が停車できそうだ。
構内地上大橋の上から駅舎方面







駅前にあった案内図を見ると、構内は約500mの長さがある。10両編成の電車でも200mしかないのに。
これは当時の貨物列車が長大で有った為だ。中国地方や北九州地方の工業や物流を支えてきたのは、長大な黒い貨物列車だったのだろう。
玖珂地図












ともすると、キハ40がやってきた。
キハ40







単行(一両)の気動車が、長大なホームにチョコンと停まる。時刻表を見ると、この駅での交換業務も無いため、全ての列車が駅舎の方に停車する。跨線橋を渡って向こうのホームに行くことは無いのだ。
駅に停車







一応、線路は残っていて、列車の交換は出来るようになっているが、反対側のレールは錆び付いていた。
橋の上から岩国方面







貨物ホーム跡。現在は駐車場となっている。
貨物ホーム







農業倉庫。駅の近くにある建物としてはポピュラーだ。倉庫としては現役のようだ。
農業倉庫








写真は撮らなかったが、駅前の商店街は開いている店も多く、今でも町の中心地であることを示している。
玄関口は、山陽道の玖珂ICに取られてしまい、到着する列車の数も減ったが、まだまだ元気な駅だと思った。頑張れ玖珂駅。(何を頑張るんだろうかね)

『注意』
駅や鉄道の写真を撮るとき、くれぐれも、みだりに線路や構内に立ち入らないようにしましょう。危険であるばかりでなく、列車の運行に支障を来たす場合があります。