可部−三段峡間において最も乗降客が多かった加計駅に寄ってみた。この区間の駅は、前回の河戸駅に続いての訪問になる。
以前は広島県山県郡加計町だったが、広域合併で安芸太田町に編入された。沿線の中で一番町らしい町ということで、駅前には駅前広場や商店街もあり、駅としての風格を保っている。キハ28が装いも新たに一両ホームに停泊していた。
三段峡方面から駅構内を望む。廃止直前は一日数本しか走っていなかったけれど、沿線には学校もあり、通学客の貴重な足であった。
駅から三段峡方面にある踏切。やはりアスファルトで埋められていた。立ち入り禁止の看板が痛々しい。
ホームには「名所案内」の看板が残っていた。昔の駅には必ずといっていいほど有った表示板だ。月が瀬公園、キャンプに良いか…。う〜ん。
駅構内を臨む。昔は貨物扱いもしていたこの路線。なかなか広々としている。
広島方面の線路。こちらも立ち入り禁止の看板が。
駅前商店街は人通りもあって賑わっている。中国道の戸河内インターも、高速バスの加計BSも車で数分の所にある。それらが出来た時点で、可部線の可部−三段峡の区間の運命は決まってしまったのかもしれない。
「もしも」浜田まで開通していたらどうであったか。
全線単線の路線だが、急行かディーゼル特急が走り、山陰−山陽連絡の一つの路線として確固たる地位を築いていたかもしれない。そうすれば、ここ加計駅にも優等列車が停車しただろう。人の行き来も増えていたはずだ。そう考えると残念でならない。
広島県山県郡安芸太田町
『注意』
廃線跡の散策において、立ち入り禁止となっている場所に立ち入ることは、非常に危険です。立ち入らないようにしましょう。
コメント
コメント一覧 (2)
記事にある加計駅舎も撤去され跡形もなくなりましたね。
ホームの一部だけ残っていますが。
跡地には“太田川交流館かけはし”が建設中で完成間近です。
最近の様子をアルバムにまとめていますので、もし宜しければ御覧下さい。
JR可部線廃線跡地レポート1(2005年12月11日撮影)
http://photo.www.infoseek.co.jp/AlbumTop.asp?key=1472073&un=136054&m=2
JR可部線廃線跡地レポート2(2006年3月5日撮影)
http://photo.www.infoseek.co.jp/AlbumTop.asp?key=1523574&un=136054&m=2
拝見させて頂きました。戸河内駅付近は、昨年秋に聖湖に行く途中に拝見させて頂いておりました。線路が全て撤去されていて悲しくなりました。しかし加計駅跡もすごい変わりようですね。
全く手入れされない廃線後も悲しくなりますが、このように線路も撤去されてしまうのも悲しくなりますね。
まだ手入れされて、駅の跡として施設が残るのが幸せなのかな。
自分にとってみたら、かえるまつりに寄ったのが最後の加計駅跡ということになります。
http://blog.livedoor.jp/kumadays/archives/24314598.html
情報ありがとうございました。
これからもレポート楽しみにしています!
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