このＣＤ、デビュー当時の売れなかったころから大ヒット曲まで、シングルＡ面曲／Ｂ面曲が順番にただ羅列されている。なので、Ｂ面に配置されることの多かった鈴木康博の曲が、ふんだんに入っている。
これが今聞いてみるとナカナカいいではないか。中学生の時点の耳では気づかなかった部分、特に作曲のセンスであるとかに非凡なものを感じる。確かに小田和正の曲や歌詞・高い声は、当時斬新だったかもしれない。それに隠れてしまった鈴木康博の曲や歌の素晴らしさ。それは、鈴木康博が脱退した後のオフコースが、全く面白くなくなってしまったことで明らかになったと思う。
「眠れぬ夜」がヒットする以前、すなわち売れなかったころの曲も入っているので、当時の歌謡曲のような、松本隆作詞・筒美京平作曲のシングルも１枚入っている。これもご丁寧にＡ面は小田和正が、Ｂ面を鈴木康博が歌っているのだけれど、このゲストミュージシャンがスゴイ。ドラムが村上秀一、ベースが後藤次利ときたら、ギターは高中正義だ。勿論、生ストリングスも入っている。自分たちの曲を歌わせてもらえないとは。苦労したんだなぁ…。
さらに、５人時代の「第三の男」松尾一彦が歌う曲が１曲入っているのも良かった。

ベスト版というと、いろいろと曲目や曲順がヒネッてあって、曲目なんかに文句をつける人もいるのだけれど、こういうシングル曲の羅列ということなら文句はあるまい。こういうベスト版がアーチストの魅力を伝えやすいのだと思う。

…なんで考えた。

「グレープ　シングルス」
１．雪の朝
２．虹が掛かったら
３．精霊流し
４．哀しみの白い影
５．追伸
６．ひとり占い
７．ほおずき
８．残像
９．朝刊
１０．交響曲
１１．無縁坂
１２．雲にらくがき
…う〜ん、吉田正美の曲が無いぞ。


「クイーン　シングルズ」
１．炎のロックンロール(May)
２．サン・アンド・ドーター(May)
３．ライアー(Maercury)
４．ドゥーイング・オールライト(May/Staffel)
５．輝ける７つの海(Mercury)
６．一人ぼっちの僕（だったっけ。洋題She what a fool I've been）(May)
７．キラー・クイーン(Mercury)
８．フリック・オブ・ザ・リスト(Mercury)
９．誘惑のロックンロール(May)
１０．谷間のゆり(Mercury)
１１．ボヘミアンラプソディー(Mercury)
１２．アイム・イン・ラブ・ウイズ・マイ・カー(Taylor)
１３．マイ・ベスト・フレンド(Deacon)
１４．’３９(May)
１５．愛にすべてを(Mercury)
１６．ホワイト・マン(May)
…コレ以後は、国によって発売シングルが違ってくるので面倒クサイ（笑）。
まあ、４人の曲が万遍なく含まれているのは良いが…。
…こんなのがスラスラと頭の中から出てくるのは病気なんでしょうか。