エスカレーターという乗り物がある。
乗るときには、片側に「歩かずに乗る人」の列が出来て、もう片側は「急ぐ人」の為に空けておく。「急ぐ人」はそこをスタスタと歩く。これも西洋から来たマナーだと思うのだけれども、東京や大阪の大都市ではもう常識的になった。
以前はエスカレータの上は歩かないで下さいという注意書きもあったのだけれど、そんなことを言う人は誰もいなくなった。
こうなったのは、電車のホームの容量もあると思う。
ラッシュ時ではホーム上に前の電車から降りた乗客が残っているのに、次々に電車が到着して乗客がホームにあふれ出すという状態だ。転落事故もありえる。
なので、ホームから早く人を退去させるには、エスカレーターの単位時間あたりの輸送人数を上げるしかない。具体的には、前を詰めずに乗るとか、エスカレーター上を歩くとかの方法が考えられる。
また、もう少し人間サイドに考え方を変えてみると、エスカレーター利用の目的である「楽に」という観点と「早く」という観点が複合されて確立されたマナーなのではないかと思っている。

エスカレータ上で待つ側は、東京は左側、大阪では右側というのは良く知られている。
以前は良く「広島はどっち?」と聞かれたことがあり、そのたびに「両側」と答えていた。事実7年前に広島に来た時はそうだったからだ。まあ、そんなに長いエスカレーターが無い広島では、あまりイヤな思いはしなかったのだけれど、これも新幹線のホームに急ぐ時などは「あ〜…どいてくれ」と思ったこともある。

今週、京都に出張する機会があった。
JRの在来線で広島駅へ向かう。広島駅に到着し新幹線へ。ここ数年で広島駅の在来線ホームから跨線橋へは全てエスカレータが付いた。以前はこのエスカレータでも人が両側に立つことが多かったのだが、な・な・なんと。ちゃんと皆左側に立っているではないか。そして急ぐ人は右側を歩く。お〜美しい。苦節7年、ようやく広島でもこのマナーが確立したか。
しかし、ここは西日本なのに左側に待つとは。小生と同じく東京からの転勤族が多いのか??? でも、他の乗車マナーは一向に改善されないけど。

そして新幹線に乗って京都へ。
京都駅から京都市営地下鉄に乗車。目的の駅について上りエスカレーターへ急ぐ。
ここでも…。なんと! お〜、左側に待っているではないか。驚くべきことだ。ここは京都。大阪文化圏では無いのか?? 確かに大阪や神戸は右に待っていたし、駅のエスカレーターに「左側をお開け下さい」と書いてある表示を見たことがある。京都市営地下鉄は東京出身者が多く利用しているのか?

これらのケース、ただ一度だけ見たことを綴っただけなので、万事がそうだとは一概に言えないけど。

ただ、こんなことにでも着目していたら、仕事中の移動も少しは楽しくなるかな(?)。