「看板を背負って走っている」という言い方を良くするのだけれど・・・。

少し前のこと。

パンダ号で片側3車線の道路を走行していた。というより片側1車線の道から左側に順々に車線が増えて最終的に片側3車線になるような登り坂だ。その先右折するかもしれないのでそのまま右車線を走行していた。

後ろは背の高い軽自動車。そんなに急いでいた風でもなかった。けれど、うちのパンダ号は馬力が無いので、登り坂になるとツライ。(とはいっても前車から引き離されているわけではないのだけれど)

その軽自動車も車線が増えると同時に自然と左車線へ移動した。


暫くすると前方の信号が赤になったので減速した。すると、随分と強引なタイミングで、その軽自動車は左後ろからパンダ号の前にウインカーも無し!に入ってきた。
その気になれば、これ以前に入るタイミングはいくらでもあった筈だし、しかもパンダ号の後ろは誰もいない。

ワザワザこんなギリギリのタイミングでここに割り込んでくる必然性は全くない。危ないなあ・・・。

そういう車にはちょっとだけ意地悪をしてあげる。

そう。

停止する時に少し車間を詰めて止まった。というよりこっちだって無理なブレーキを強いられたのだ。少しでも制動距離を長くとって楽に止まりたいし、詰めたといっても5cm10cmの世界ではなく、充分ひと一人は通れる間隔だ。別にそんなに威嚇をしたつもりもないし、パンダ号はそんな迫力があるわけでもない。

そして、

その軽自動車が前に来て気がついた事だが、リアウインドウにデカデカと「ある団体」のロゴが入っている。(ここではそうとしか書けない)

「ふ〜ん、随分じゃないの」と思ったその時・・・ドアの窓ガラスが開いた。「おっ?」

と同時に「ポイッ」とゴミを運転席から道路上に投げ捨てたのだ

ゴミとはコンビニで良く売っている、カップの上に樹脂のフタがついていてストローを上から刺す、そう、カフェオレなどの類のやつだ。
パンダ号の動きがそんなに気に入らなかったのか、ただ単にカフェオレが無くなったから捨てたのか。しかし、今時そんなことをする人もいるものだ。そういう人に限って車の中はピカピカだったりするのだけれど(笑)。

この軽自動車のドライバーは「看板を背負っている」という意識に欠けている。

「団体」を運営している人なのか、「団体」を利用している人なのかは解らない。でも、こういう行為は、「団体」の信用を著しく失墜させる。

当然、私めも帰ってから「団体」はネットで検索してみた。

この「団体」の性質からいって、道路にゴミを捨てるような行為、すなわち環境破壊に行為が、この「団体」自身にマイナスイメージを与えるものであろうことは容易に想像がついた。私めがもしこの「団体」に関わることになった場合、信用無しの状態、即ちマイナスからのスタートになる。出来ればお付き合いしたくない。
とはいっても、広島に居る間は間違いなく賃貸マンション暮らしなので、まず縁は無いだろうけど。

話は変わるが・・・、

今日、洗濯機のメーカーの方がリコールの点検に来た。
メーカーも一つのクレームが命取りになる時代だから大変だ。でも、今日来られた方は、非常に態度も良かったし、しっかりと説明もしてくれたので、非常に好感がもてた。現場の方は最前線で頑張っているのだな。ご苦労様と声を掛けてあげたくなった。

これで安心して洗濯機を使うことができる。メーカーに対する「信用」も保たれた。

一方、苦情や意見のメールなりを出しても、全く対応がなっていない団体もある。こういう団体に対する「信用」はがた落ちだし、いつかはそういう団体は淘汰されるものと思っている。

「信用」・・・一度失墜した信用を取り戻すのは大変だ。一方で信用を得ることができれば、思いのほか物事がスムーズに運ぶこともあるし、幸せな出来事もある。

「この人なら」「この人が言う事なら」「この雑誌にかいてあることなら」「この会社なら」「この店なら」・・・・

仕事でもプライベートでもそうだろう。

一方、この「信用」を逆手に取るケースもある。それが「詐欺」だ。

手口としては、まず「信用」を勝ち取ることから始める。カモに対しては懇切丁寧に接し親身になって対応する。これは大して元手は掛からない。
これで「信用」を勝ち取った後、本題に入るというわけだ。

「この人なら大丈夫」「この人が言う事なら信じれる」「まさかあの人が・・・信じられない」

騙された後に気づいて後悔するのだ。何しろ相手はプロだ。

中には、騙されたのに、未だ「でも、この人はいい人だから・・・」と騙され続ける笑えない話も出てくる。恋愛モノならオチもつくだろうけど。(騙されているとわかっていても・・・みたいな)
よっぽど詐欺師がスゴイのか、騙された人が○○なのかだけれど。

まあ、お互いがそれで幸せなら、周りがゴタゴタ言う必要もあるまい。


話を元にもどそう。

以前、フィアット・プント・カブリオに乗っていたとき、車のリアには色々なステッカーを貼っていた。これら全て「看板」だ。マナーの悪い行為、他人を不愉快にさせる行為をすれば、これらの「看板」にキズがつく。
今乗っているパンダ号は、ステッカーをベタベタ貼るのをやめた。これはプント君のときにやりすぎたという反省が元なのだけれど、こう考えてみると正解だったと思う。

とはいえ、1枚だけ大鬼谷オートキャンプ場のステッカーが貼ってある。そして、どちらかというと希少車のパンダ号は、それ自身が「看板」だ。

「他人のふり見て我がふりなおせ」

言い古された言葉だけれど、色々考える機会になった。