今日は午後半休を取得した。理由は大型ゴミを処分するためだ。
広島市は、大型ゴミを自己搬入すると無料で処分してくれるシステムを確立している。
これは市民にとってありがたいことだ。実は最も住民税を払っていて良かったと思う瞬間だったりもする。

今までも、多くのものを捨ててきたのだけれど、今日捨てたのは・・・。
カンタンタープカンタンタープだ。所謂自立型タープ。
これはキャンプをはじめる前、すなわちずいぶん前に買ったものだ。SOで買ったカンタンタープライトという小さめのモノで、サイズは180□。夫婦二人に丁度いいかなと思って買ったのだ。これでずいぶん太田川の川原でBBQをやったのを覚えている。
しかしながら、天幕は上部だけなので、西日が傾いてくるころは全く日よけの効力を発揮しない。そういう時でも、ホームセンターのビニールシートをロープやフックを駆使して張ってしのいだものだ。ダッチオーブンも持っていなかった頃、勿論、テント泊なんて夢にも思わなかった頃、すなわち我々のアウトドアの原点がこのカンタンタープにある。

雄姿最後に使ったのは、忘れもしない2003年9月の蒜山のキャンプだ。台風の影響を受けた強風で地鳴りがした夜。室内で直立できる高さがあるグラスファイバーポール+プラのジョイントパーツ+鉄骨のテントは強風に煽られ、拉げて倒れそうになるのを室内から支えたり、風雨が激しい中、外に出て張綱を張りなおしたりと、夜は一睡もできなかった。なんと隣のサイトのスクリーンタープは倒壊していた。それでもこのカンタンタープはしっかりとペグダウン&張綱を張ったおかげで倒壊しなかったのだけれど。

それ以降、大鬼谷オートキャン場という、我々にピッタリのキャンプ場が見つかったのと、それなりにキャンプグッズを揃えたこともあり、全く使う機会が無かった。それ以後は蒜山をはじめとして、嫌な思いをしたキャンプ場には行っていない。

なので、カンタンタープは3年以上使っていない。3年も使ってなくて、今後使う着込みが無ければ捨てるしかない。
我々のアウトドアの原点を捨てることに戸惑ったが、もう必要ないと捨てることにした。


ラティスもう一つ捨てたのが、ガーデニング用のラティス兼スタンドだ。これもベランダのガーデニングを充実させる為のグッズとして買ったのだけれど、結果的にこれがスペースを取って、見た目も煩雑になっているというカミさんの指摘のもとに捨てることにした。これが無くなれば、べランダもスッキリするだろう。ガーデニングも手間が掛かるのだ。大風呂敷を広げたまま中途半端にやるよりは、自分の出来る範囲でささやかにやるというのが好ましい姿勢だろう。
長さが長かったので、のこぎりで切断してパンダ号に積んだ。

思えば、これまでも、なんだかんだで色々なモノを処分した。
モノは買う時に色々吟味しなくてはならない。モノに対して買う時は解らないことが、捨てるときには随分と解っていることもある。しかしながら、大概において、買う時の瞬間の気持ちは忘れてしまうものだ。その時の気持ちの高ぶりは、時には「未熟」とか「若さゆえの過ち」という言葉で済まされてしまうこともある。

そんな大げさな思いをして買ったものでなくても、モノを捨てるときには空しい思いをするものだなと思った。

やっぱりモノを買う時はしっかり吟味しないと。
・・・と反省するのでありました。