入り口看板大鬼谷オートキャンプ場から、40分程度で登れる大鬼山だ。我々も既に5回登っていて、今回が6回目となる。今回は朝食後、朝9時頃スタートした。
厳密に言うと目的地は山頂ではなくて、テレビ塔があるところだ。キャンプ場麓のかっぱ公園のあたりからテレビ塔を見ることができる。山頂の標高は1004mだが、テレビ塔の標高は836m。キャンプ場の標高は570m程度だから、250m以上は登ることになる。キャンプ場のログハウスを過ぎたあたりを左折すると入り口が現れる。


路肩陥没道中はテレビ塔の設置&メンテナンス用に全線舗装されており、登山の心得が無くてもチャレンジできるし、絶好の低山登り、即ち絶好の有酸素運動にもなるのだ。但し、歩いていると、ここのところの悪天候の連続で、路肩が落ちている部分がある。車で行かれる方は、今の季節なら小型車は通れるだろうが、大型車は通れないだろうし、夏になると左手のところに草が生い茂り、実質の幅が狭くなる。注意されたし。

小川登山に不慣れだと、出だしの急坂で結構息が上がってしまう。でも、歩いていると、こんな小川や滝のようなものが現れる。また、色々な植物や小鳥や虫が現れる。少しばかり心安らぐ時間だ。

道中の景色右手に大きくカーブして、最初に景色が開ける場所だ。ここまで来れば約1/3来たことになる。この先はペースに乗っていける。ちなみにここから見る早朝の景色は、ナカナカいい感じだ。ここでの景観に感動することができれば、先はそんなに長くない。

中間の橋途中、大きく左カーブしながら小川を跨ぐところがある。ここまで来れば半分以上来ている。少し景色の雰囲気も変わるし、気分も変えて前に進もう。

落石ここから先、がけ崩れしやすい場所が続く。場所によっては、道路まで落石がある場所がある。悪天候の時は登らない方がいいかもしれないし、もし途中で悪天候になった場合も用心し、場合によっては引き返す勇気も必要だろう。状況に応じて適切な判断をして欲しい。

しらかばサイト少しすると、眼下にしらかばサイトが見えた。木が生い茂っていたら見ることが出来ないが、今回はまだ葉がついていなかったのでサイトを臨むことができた。この時点で約2/3。かなり登ったことが実感できる。

山頂からの風景更に登っていくと山頂に到着する。ここからの風景は本当にいい感じだ。Bサイトからかっぱ公園、母さん市や新市の街並み、毛無山牧場から蔀山、旧町役場、はしなか屋、たかの温泉神の瀬の湯など、高野町一帯を臨むことができる。大鬼谷に何度か行かれているひとなら、非常に楽しめる景色なのだ。

機材ここにはテレビ塔の機材がある。これだけ町一帯を望む場所であるからこそ建てられたのだろう。これらの機材の音(トランス?)がずっと響いていて、それが耳障りなのは事実だけれど、ここまで登ってきたことの達成感と、この景色を見ることの爽快感が、機材の騒音をかき消してくれる。とにかく気持ちいいのだ。
この季節に登ったのは初めてだ。過去に登った季節とは全く違って、木々が茂る前の山の景色を堪能できたし、下草の緑色や新芽など、春の息吹きを感じることもできた。

雲海1雲海2

↑は一番最初に登った時の写真。2005年の秋、丁度、雲海がキレイだった。この時のデジカメのデータは消失してしまったけど、瞼の裏と脳裏には深く焼きついている。この時があったから、今でも飽きずに登っているのだろうと思う。

秋の景色2秋の景色1
雲海が無くても、秋は冷えた空気が気持ちいい。景色も何とも言えず美しい。

紅葉道中の紅葉も見事だ。紅葉が朝日に照らされ、とても美しい。

大鬼山黄金昨年9月下旬、田んぼが黄金色に輝いている。カメラを忘れたので携帯のカメラで撮影した。言うまでも無く、とてもキレイだった。

夏は更に緑色が濃いような感じだ。↓




夏に見た雲海。↓




思いのほか坂は急なので、登りも大変だが下りも用心して下るべし。膝や腰に結構負担が掛かる。その分いい運動になるのだけれど。

ちなみに道中にはトイレも水道もゴミ箱も無い。
お手洗いは済まして行くべし。もし不安なら携帯用トイレを持参するといい。持っているだけでも安心感が違う。

勿論、飲み物や食べ物持参で山頂で頂くのも非常に美味しい。当たり前のことだが、ゴミは持ち帰るようにしたい。

あと、熊スズは持って入った方がいい。これも安心感が違う。これだけ自然が豊富な場所だ。何が起こるかわからない。

夏は、結構草が生い茂るのと虫が出るので、長袖長ズボンに靴がいいと思う。携帯用の虫除けや虫よけスプレーもあったほうがいい。

この大鬼山からの眺望は、大鬼谷のキャンプにひとつ華やぎを加えてくれる。
また登りたいなあ。

広島県庄原市高野町