7月2日のニュースで、新車の販売台数が減っていて、若者の車離れが深刻であるということをやっていた。

そりゃそうだ。車というものは元からカネが掛かるものなのだ。
そこに、

1.ガソリン代の高騰
2.飲酒運転取締・駐車違反取締の強化
3.乗りたい車が無い
4.運転して面白くない

このあたりの問題があるのだろうと思う。
1.ガソリン代の高騰
これは本当に深刻だ。車の維持費が高いからレンタカーという人はいるが、レンタカーでもガソリン代は掛かる。そしたら乗らないでおこうとなるのは当然のことだ。
やはり乗るなら燃費がいい車というのは正解なのだ。ムン!
うちのパンダ号の平均燃費は17〜18km/Lとすこぶるいい。でも、これは広島だからなんだと思う。通常は渋滞ゼロの高速道路や、30分以上信号待ち無しの一般道なんて都市圏にはまず無い。そういうところを走ると燃費は20km/Lを超えるから、ゴーストップが多い街中では14〜15km/L前後なのだろう。

2.飲酒運転取締・駐車違反取締の強化
大都市では考えられないことだが、地方は飲み屋に駐車場がある。
以前、東京で生活していた私めは、地方に出張に出かけた時、皆、車で飲みに行っていることに非常にカルチャーショックを受けた。
しかも車は、堂々と「役場」に停めるのだ。夕方になると役場の職員が帰るので駐車場が空く。門は開けっ放しなので、空いた場所に停められるという。足らなければ正面の広場に皆きれいに停めていた。役場は中心街の近くにあるから、そこから飲み屋に行けばいいということだ。
今の世の中では考えられないことだし、勿論、飲酒運転は危険なことだ。

また、駐車違反の取締も強化された。そもそも駐車場が少ないということも問題なのだ。極端なことを言うと車は駐車するために走っているのだ。駐車できなければ買い物や会食などの目的を達することができない。だけどだからと言って路駐してもいいというわけではない。邪魔なものは邪魔なのだ。

これらも原因の一端となっているとしたら、それは仕方ないことだと思う。

3.乗りたい車が無い
実は、これが結構大きいのではないか。バブル期は確かに高価で憧れの車というのがあった筈だ。例えばソアラやプレリュードといったスペシャリティーカーや、RX7やフェアレディZのようなスポーツカーなど高価な車に若者も乗っていたような気がする。あるいはそこに手が届かなくても、ファミリアやパルサーなどのHB車や、AE86のようなライトウエイトスポーツなんかも人気があった筈だ。
今はどうなのだろう。自動車メーカーは利幅が高いのかミニバンばかりになってしまったし、スペシャリティカーはやたらと高くなってしまった。そしてスポーツカーはほとんど無くなってしまった。これは地球温暖化など環境問題も大きいのだろうけど。
学生がミニバンなんか買ってしまったら悲劇だ。あらゆるイベントに運転手として駆り出されるだろう。飲み会だって運転手になってしまうかもしれない。それが楽しいという方もいるかもしれないが、私めはゴメンだ。
1年前、プントカブリオの買い替えを考えていた時、勿論国産車も候補に入れようと思った。が、もうすぐ40に届く私でも、予算内で国産車に欲しい車は無かった。結果、パンダ号にしたのだけど。

4.運転して面白くない
これも大きいと思う。ここ広島では、結構運転は楽しめる。やはり渋滞していないということが重要なのだ。例えば東京なんかでは、どこへ行っても信号待ちのゴーストップと渋滞が日常だ。そうなると、どうしても楽ちんな車→ミニバン→面白くない・・・という悪循環に繋がるような気がするのだ。


地球温暖化や環境問題は、欧米主導で世の中が動いている。バイオエタノールにせよ、次世代ディーゼル車にせよ。しかし、それでも魅力的な車は欧州に多いと思うのは何故か。好みも多分にあるとは思うけれど、今の国産車は何か面白く無いような気がするのだ。