BBA暑いときにピッタリ。ジェフ・ベックがティム・ボガートとカーマイン・アピスを率いて結成した奇跡のグループだ。
いやいや、今聞いても強烈なアンサンブルだ。
私めはレッド・ツェッペリンが大好きだ。ジミー・ペイジのギターに何度も卒倒しそうになった。またエリック・クラプトンのブルージーなギターも良く聴いた。が、それに対し、あまりジェフ・ベックに夢中になることは少なかったように思う。(とはいえブロウ・バイ・ブロウとかワイヤードは良く聴いたけれど)ジェフ・ベックのギターは完璧すぎるような感じがしたからかもしれない。

バニラファッジそれが、BBAを聴くきっかけとなったのがこれだ。バニラ・ファッジ。
1987年だったか、フジテレビでやっていたアトランティック40周年コンサート。レッド・ツェッペリンの再結成が目玉だったのだけれど、イエス(90125グループ)、ELP、ポール・ロジャースなどの出演もあり、このバニラ・ファッジも「キープ・ミー・ハンギング・オン」の1曲が放送された。
その時の演奏が凄く印象に残ったのだ。特にカーマイン・アピスのドラム。ムサイ外見そのままに極端に短く持ったスティックで「ダダッ・ダダッ・ダダッ・ダダッ・ダ・ダ」と力いっぱい叩くプレイが凄まじかった。それとティム・ボガートとカーマイン・アピスの完璧なコーラス。

これがあのジェフ・ベックと組んだらどうなるんだろう。

翌日レンタル屋に走った。
聴いたら確かに凄かった。

でもスタジオ版はこの1枚しか残っていない。残念だ。