September 02, 2007

津和野へ

殿町28月31日の金曜日は恒例の会議。いつも近隣で泊まって土曜日の朝に家に帰るパターンなのだけど、今年は山口でやるという。
えっ?
聞くと、9月1日の土曜日は、有志でゴルフをするらしい…。ふ〜ん。
ゴルフをやらない私めにとっては面白くもなんともない。せっかく山口まで行くのだから何か面白いことは無いか?と考え付いたのがSLやまぐち号。
広島に居る間に一度は乗っておかないとなあと思っていたのだが、コレはまたとないチャンス。梅小路蒸気機関車館で動くC61を見たことはあるが、恥ずかしながら今までSL牽引の列車に乗ったことがないのだ。
思い立ってチケットを取りに行ったのは8月2日。既に行き(新山口発10:34発→津和野着12:35)のやまぐち号の指定は売り切れ(というか残1)。ガ〜ン…。が帰り(津和野発15:33→新山口着17:17)は空席があるとのこと。とりあえず取ることにした。
で、行きは特急スーパーおきを確保することにした。特急スーパーおき4号なら、新山口発13:02→津和野着14:07なので、1時間半程度津和野に滞在できる。
暑い最中、行ったことのない土地で長時間佇むよりも、今回はサッと見て帰って、良ければ次回ゆっくり行けばいい。そう思うことにした。



展示新山口駅で時間を潰す。新山口駅の待合室には、C571号機の生誕70周年記念のパネル展示がされていた。C57の概要や歴史、SL復活に山口線が選ばれた時の詳細など、ナカナカ内容も深く、詳細な記述(たまにミスプリもあったが)で、興味深く読むことができた。考えてみれば70年前に作られたものが今でも動くのだ。それは凄い遺産かもしれない。昔のものは大切にしてやれば長持ちするのだな。

スーパーおきカミさんの到着を待ってスーパーおき4号へ。かつてはキハ181が走っていたが、数年前から新型車両キハ187系に置き換わっている。カミさんの手作り弁当+ビールで新型車両による快適な鉄道の旅といきたかったが、そうもいかなかった。
やはりカーブも多いし線路もよくないし、振動が体に負担になる。スピードが速い分、それが顕著なのだ。
それに近くに座った家族の騒音(テーブルを出したりしまったりして遊んでいる子供)。非常に耐え難き苦痛であった。なぜ親は注意しないのか。
・・・と、特急スーパーおきの旅は、この先の行程を不安にさせるものであった。

津和野駅14時07分に津和野駅に到着。山間の小さな駅だが、ナカナカ雰囲気がある。15時半頃まで、約1時間ちょっと津和野散策に出た。

殿町1津和野の観光パンフレットに出てくる殿町通り。駅からここまで10分程度で歩くことができる。

殿町3思ったよりも狭い感じを受けたが、石畳の道路の側溝に沢山のしかもやたらとデカイ錦鯉が泳いでいる。いたるところに鯉の餌が売っていて、餌やりに興ずるひとも多かった。
ここの通りの茶房立石でお茶を頂き、三松堂でお菓子を買って、古橋酒造でお酒を1本買って・・・という間に15時を過ぎたので、早めに津和野駅に戻ることにした。

C5711戻ると既に列車は入線していて、C571が磨かれた美しい姿で佇んでいた。C57は中型の旅客機だ。C51→C54→C55と改良された後、中型パシフィック(旅客機)の決定版となったもので、数多くの機関車が量産され、どちらかというと平坦な線区で活躍した。(なので実は現役時代は山口線を走っていないのだが)
大型機のC53・C59・C62等と同じ大きさの動輪と、細いボイラーの組み合わせは、スマートでバランスが良く「貴婦人」と呼ばれて人気がある。
ホームには写真を撮るひとで賑わっていたが、写真を撮れないほどの混雑ではなくやはり「賑わっていた」という表現が正しいくらいの人手だったので、ゆっくり写真を撮りながら雰囲気を楽しむことができた。

C571側面C5712
間近で見ると、SLのメカはとても美しいし何とも言えない迫力がある。完成度の高い洗練された美というか、やはりアナログ的なものはいいものなのだ。
今回ラッキーだったのは、集煙装置(煙突の上の箱)が付いていなかったことだ。やはりあのデカイ集煙装置は、SLの外観を大きく損ねてしまう

キハ40反対側にキハ40が駐留していた。日常ではこちらが主役だけれど、今日は主役交代というところか。やはりキハ40にカメラを向けていたひとは居なかったので撮ってみた。

津和野駅構内津和野駅構内。ノビノビと広い構内だ。さらに向こうに転車台(ターンテーブル)がある。こういった設備が可動する状態で残っていたことがSL復活の要因の一つになったのだろう。

オハ12C57に牽かれる車両は12系客車。以前は青に白帯のノーマルな12系客車だったが、大々的に改装されて「レトロ客車」となった。外側に無理やりシル・ヘッダーを付けて茶色に塗って旧型客車の風情を出しているが、裾が絞られた外観や、AU13型ユニットクーラーなど、12系客車の特徴が残っている。
12系客車は、老朽化した旧型客車の置き換えとして登場したのだけれど、もうその時点では旅客列車の電車化・気動車化が進んでいた。よって12系は、臨時や波動運送用に使用することを考えて作ってある。要は年末年始やお盆などの混雑時の臨時急行や、博覧会などのイベント輸送用だ。室内は急行型電車と同格とされ冷房も備えられた。そして緩急車スハフ12の床下にディーゼル発電機を積んでいるので、貨物用や入れ替え用の機関車など、どんな機関車でも12系を牽引することができるという万能選手だったのだ。なので特急型14系と共に、改造車両のタネ車として有効利用されている。

昭和風シート昭和風天井
室内も大幅に改装されていて、各号車毎に、大正風、明治風、昭和風、欧風、展望車風と内装が変えてある。欧風はオリエント急行を模したとあって人気があるようだが、我々は昭和風(写真)だ。やはり昔の記憶に近いのは昭和風だろうと思って。シートのモケットは青だったけど。
シートピッチ(間隔)は広くとってあり、テーブルもあるから非常に室内は快適だ。冷房も良く効いている。

窓ビール窓稲穂
「ボー」という汽笛を残して発車。12系の台車はTR217(空気バネ)だけど揺れはダイレクトに伝わってくるし、機関車牽引の列車特有の揺れもある。でも特急スーパーおきに比べてスピードが遅いせいか、そんな揺れもあまり気にならないのだ。スーパーおきで受けた不安はすっかり解消されていた。
ここからは窓の外の景色を楽しみながらの列車の旅だ。窓枠には缶ビールを置くこともできるし、窓を開けることも出来る。トンネルに入ると、どこからかわずかに煙が進入してきて煙のにおいがする。「SL列車は旧型客車でないと・・・」という方もいらっしゃるが、このやまぐち号も充分SL列車の旅を堪能することができる。
車窓を見ていると、沿線のひとは皆このやまぐち号を見ている。手を振るひと、ものすごいレンズをつけたカメラで写真を撮っているひと、お孫さん連れのおじいさん、家族連れ、車で平行して走ろうとするひとなど、皆いい表情をしているから、それを車内から眺めているだけでも楽しいのだ。

篠目駅停車途中の篠目駅に3分停車するのでホームに出てみた。非常にいい佇まいの駅だった。そのせいか、駅の外から狙うカメラマンが非常に多かった。

給水塔篠目駅構内にあるレンガ造りの給水塔。今では使っていない。SLを走らせるには石炭と水が必要だ。石炭は一度積んだら結構もつが、水は早く無くなってしまうので、途中で給水が必要なのだ。かつて東京−大阪をノンストップで走った特急つばめ号には、水を積んだタンク車が連結されていたのは有名は話だ。
こういう設備が残してあるあたり、上手くファン心を擽っていると思う。

腕木式信号機構内には腕木式信号機(左)も残っているが、現在は使われていない。この写真、3灯式信号機(右)といいコントラストになっていると思う。

C571煙停車中に、みるみるうちに吐き出す煙が真っ黒になってきた。ファンサービスなのか、これから厳しい上り坂が待っているのか。
C57の近くに寄ると、ボイラーから熱も伝わってくるから、SLがまさに生きているように見えてくるのだから不思議だ。


この後、新山口駅からひかりレールスター(700系)に乗って広島へ帰った。トンネルも多く、あまりに速度が速いので車窓の風景を楽しむという感じではなかったけど。徳山のコンビナートに明かりが入り始めた夕暮れを見てから10分程度爆睡。
広島駅のライオンで、エビスの大ジョッキやザ・リアルハーフを頂いてから家に帰ったのでした。

kumadays at 07:28│Comments(2)TrackBack(0) 訪問・旅行 | 鉄道・鉄道模型

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この記事へのコメント

1. Posted by キタサン   September 02, 2007 13:28
5 津和野は風情があっていい感じです。SLやまぐち号も未だに現役で
頑張っているんですから、大事に
メンテナンスすれば、長持ちするものなんだと感心してしまいます。
鉄道を使ったのんびりした旅って
いいですよね。
2. Posted by kuma   September 02, 2007 17:22
キタサン>
小京都と言われるのが解るような気がしました。今度はいい季節にノンビリと行ってみようかなと思いました。
鉄道の旅はいいですね。車窓の風景を楽しむくらいノンビリゆっくりがいいんでしょうね。

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