
太平洋からやってきて無名の選手だったが、負傷のラインバックの代役でレフトで出場し活躍。ラインバックが戻ってからは、榊原や中村勝広を追いやって「2番セカンド」の定位置を確保した。背番号は32。掛布が31だったからとても良い感じだった。真弓−加藤−掛布と、打線に明るさがあった。
その後、高橋慶彦と盗塁王を争ったり、背番号も8に変わり、すっかりチームの中心選手・・・かと思いきや、守備があまり上手くなかったのと、岡田の入団もあり外野へコンバート。その後も今ひとつだと思ったら、野村収とのトレードで大洋へ行ってしまった。
投手の駒がどうしても足らなかった阪神は、ロートル野村を取る代わりに人気者の加藤を出したのだ。
野村も期待に応え、移籍1年目は活躍し二桁勝利。全球団から勝ち星という珍記録を打ち立て、翌年はエース小林の引退に伴い開幕投手を務めるが、それ以降は衰えてしまう。
それに対する加藤博一の大洋での活躍は、ここで取り上げるまでも無いだろう。
明るくて面白い、誰からも愛されたキャラクターだったが、こういう「いい人」は何故か早く逝ってしまう・・・。
安らかにお眠り下さい。
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