d790e676.jpg大盛
「新華園矢賀店」
広島市東区矢賀

初めて来た。所謂、広島風激辛つけ麺の店でそれしかない。
カウンター内で強烈な店主が店を仕切っている。
店に入っても指示があるまで席についてはいけない。注文を告げて壁際のベンチに座る。

で、「大盛特」とお願いしたが、
「初めて?初めてなら辛くて食えんよ。足らんかったら後で辛くしちゃるけい。(広島弁)」
と、半ば強引に普通の大盛に変更させられた。

そろそろ出来上がるとなると、
「大盛のお客さんこちらへ」とカウンターに招かれた。

出された冷麺を目の前に無断で写真を撮ったら怖そうだったので、
「写真撮らせてもらっていいですか?」
と聞いたら怪訝な顔をされて、
「商売の人(同業者)かい!?」
と、凄い形相で疑われた。
なので、その問いに対しては強く否定して、写真はやめておいた。

その後も、
「コレ(タレ)は真似できんけえ(広島弁)」
と大声でブツブツと言っていた。
気分を害してしまったようだ。申し訳なかった。

構成はそこらの広島風激辛つけ麺と大差ない。
水でシメた麺の上に、湯通しして冷ましたキャベツとねぎときゅうりとチャーシュー。コレを唐辛子の赤みのあるタレにつけて食べる。

予想通り辛さが足らなかったので、途中で辛味を追加してもらった。

ただ、豪語+自負するだけあって、タレはおいしかった。ちゃんとスープをとって、調味料も香辛料も厳選しているのだろう。残さず頂いた。
麺も風味はあまりしないが、食感はいいと思った。
野菜も、以前どこかの店で食べた時に感じた苦味やエグ味は無かった。新鮮でいい野菜を適切に調理しているのだろう。
総じて、今まで幾つか食べた広島つけ麺の中では、一番美味しいと思う。

・・・と、ここまで書いたけれど、なぜか「また食べたい」とは思っていない。
「風味があまり無い麺を辛いタレにつけて食べる」ということに、何故かソソられない。でも、ここは見るからに常連客が多そうだから、ただ単に私めの好みの問題だと思うけど。

今回食べてみて、広島風つけ麺自体、美味しく作ることが難しい食べ物なのではと思った。
麺も野菜もタレもゴマカシがきかないだろうし。

ここには本店があるから、そちらも行くべきなのかな。