744f4cfe.jpg晴れ空を覆いかぶすように雨雲がやってきて、激しく雨が降り出した。いやいや起きた時は晴れてたから歩かなくて正解だ。雨雲レーダー万歳。

最近、ネットの調子が悪く、接続できない時間帯がある。今日あたり苦情を申し立てようかな。
でも、今の時間帯は接続OKなので巡回をしていた。

高級キャンプ道具のメーカー、スノーピークが全国津々浦々のキャンプ場で行うユーザー参加型のイベント、「スノーピークウエイ」について。

私めは2004年の6月の大鬼谷に一度参加したっきりで、それ以降は参加していない。別に一度行けばいいかなと。
スノーピークの道具は使っているが、ご存知の通りそれほど崇拝しているわけでもないし、なんかこの手のイベントは「道具自慢大会」のようで興味がわかない。それに子供がいないのでイベントも面白くない。第一、空いている大鬼谷が好きなのに、ワザワザいつもにも増して大混雑の大鬼谷に行く理由が無い。

しかし世間の評判はそうではなく、スノーピークウエイは大人気のイベントなのだ。2004年の当時は、申し込めば大概は参加できるような状況だったが、最近はどの会場も定員の倍以上の申し込みがあるようだ。「そこはまるで聖地」のようなイメージなのか。
そうなると抽選となり、スノーピークから「当選通知」あるいは「落選通知」が郵送で送られている。落選者は自動的に「キャンセル待ち」となり、落選通知書にはキャンセル待ち番号が記入されている。色々なwebサイトで「キャンセル待ち百何番です」みたいな書き込みを見ると、自分は全く関係ないのにゲッソリしてしまうのだが。

しかし、ハズレた人も当った友人のサイトに潜り込んだりして、今まではハズレの人も「なし崩し的」に参加していたようだ。また一部を除いて重複参加はできないようになっているが、重複参加していた方も少なからずいたように思える。
ま、以前のように参加希望者が少なかった時代であれば、それらも容認されていたことなのかもしれない。

が、今回、それをしっかりと取り締まる動きが出てきた。

メーカー側の思惑として、このようなイベントの大きな目的は、「ユーザーの囲い込み」と「新規ユーザーの獲得」にあると思う。ユーザーから参加費を取るにせよ、広宣費を多少なりとも使うのであるから、企業としては宣伝をして当然のことなのだ。そして抽象的なイメージ広告的なものよりも、ある程度、具体的な成果を望むことは当然のことなのだと思う。

「ユーザーの囲い込み」に関しては、同社はある程度成功しているように思える。「スノーピーカー」と呼ばれる富裕層に絶大なる支持を得ている。しかしながらそのようなユーザーは全てキャンプ道具は揃っており、おまけに同社のキャンプ道具は丈夫にできているので、富裕層であってもそうそう買い替えも少ないのがツライところでもあるのだろう。
メーカー自身もスノーピーク保証制度を謳っていることもあるし。

そう考えたらメーカーにとって重要なのは「新規ユーザーの獲得」なのだ。要はキャンプを始めたばかりの人。安いキャンプ道具でキャンプを始めた人。一部の道具は買い替えを進めているような人を、いかに同社の道具へ買い換えさせるか。いかにユーザーの裾野を広げるか、いかにユーザーあたりの単価を上げるか。スノーピークウエイやストアキャンプといったイベントは、最高のPR手段なのだろうと思う。スノーピーク自らも宣伝を行えるし、何よりユーザー同士が宣伝してくれる。
メーカーとしては、成熟したユーザーよりも新しいユーザーがイベントに来ることを望むのは当然のことなのだと思う。

そして、スノーピークウエイの参加を心待ちにしているユーザーが数多くいる現状。スノーピークウエイに行きたくても行けないユーザーが数多くいる現状。

メーカー側の思惑とユーザー側の要望を考えたら、今回の措置は遅すぎたとも言えるかもしれない。真面目に抽選を申し込んでいるユーザーから苦情が出ても不思議ではない。ガイドラインなるものが設けられているが、この先もどんどん厳しくなっていくだろう。そしてそれを遵守する、遵守させるのは大変なことなのだろう。
例えば、ここには参加する人同士のトラブルについては触れられていない。些細な小競り合いもあるだろし、これらのイベントを利用して悪事を働いたり怪しい商売をしようとしている人もいるかもしれない。

外野から見ていると面白いのだけれど、以前は少数の富裕層だけで盛り上がっていたスノーピークユーザーだが、スノーピークの製品の素晴らしさや企業理念の理想の高さなどから、ユーザー層が広がってきたのだろう。以前はメーカー側含めて知り合い友人同士で盛り上がってきたようなスノーピークウエイだが、ユーザーの人数が増えてくれば、以前のように仲良しクラブ的な形では運営が出来なくなってきているのだろう。

SPCや某掲示板あたりは荒れているのかな。見る時間はなさそうだけれど。