ccd09589.jpg話題のSHM-CDだ。
CDの盤の素材の透明性が良いことで音が良いらしい。
先日、とあるフタバ図書に行ったら、普通のCDとSHM-CDの比較視聴が出来るようになっていたので、早速視聴してみた。
810e0290.jpgおお、やっぱりこの曲目なら、どう考えてもスポットライトキッド/レインボーだ。聴いてみた。店頭だからヘッドホンでの視聴。プレーヤーはナカミチ製だが、チェンジャータイプのものだから大したことは無いだろう。ヘッドホンも密閉型のナカミチ製。
最初にSHM-CDの方を聴いた。
その後普通のCDを聴いた。

う〜ん。
悔しいけれど(?)やっぱり違う。

ダイナミックレンジや周波数特性みたいなのは、やはりマスターから来るものだから仕方ないが、SHM-CDの方は、バスドラやハイハット、ギターやベースのアンサンブルの一音一音が耳に突き刺さってくる。早弾きのギターソロは実にカッコいい。
一方普通のCDは、それらが渾然一体となって聞こえてくる。悪く言うとブヨブヨとした団子状態だ。

その後、多分この中で一番何度も聞いているであろう、キッズアーオーライ/フーを聴いた。イントロのジャーンというギターの和音から全然違う。
ビルエヴァンスも聴いた。いや〜、参った参った。

長い間、視聴装置を独占してしまった償いと、SHM-CDにノックアウトされた証に、一枚何かを買うことにした。

迷った挙句・・・、

10c546f3.jpg実は、暑くなってから、再びフリーにはまっているのだ。去年から車に積みっぱなしというのもあるが、実は一度全部車からCDを降ろす機会があって、再び車に積み込む時に目にしてから、再び結構聴いているのだ。
いやいや、バスドラとベースがビンビン響く。ポールコゾフのギターもやけに鳴く。60年代の音源でも効果があるのだなと思った。

だけど・・・、

af533fa9.jpg昔、とあるショップでアルバイトをしていた時代、CDのフチを緑色に塗るペンを業者さんがサンプルとして持ってきた。これを塗ると赤色のレーザーが乱反射を起こしにくいとか、緑は赤の補色にあたるとか、色々ゴタクが書いてあったような覚えがある。
で、全く同じCDを2枚(ジャズのピアノトリオだったと思う)用意し、うち1枚だけ塗って、塗ってないものと聞き比べをしたのだ。
確かに音が違った。ひとつひとつの音の表情も分解も、そしてアンサンブルの膨らみも全然違う。
店のスタッフを色々と呼んで来て聴かせた。8割のひとがその差を感じた。面白いことに、違いを全く感じないひとも確実に居たのだが。
このペンはそんなに高いモノではなかった。400円程度かな。なので、お客様に聞かせると飛ぶように売れた。

勿論、私めも買った。家にあるCDに塗りたくった。

・・・ような記憶があったのだが・・・、

探してみると、緑に塗ったCDはそんなに多くなかった。

c135a281.jpgこのペンは、外側のフチだけではなく、内側のフチも、そして内側の溝になっている部分も塗ると効果があると書いてあるのだ。そう書いてあると、内側の溝も塗りたくなってくるのだが、内側の溝をキレイに塗るのは難しい。何枚も塗っているうちに、どんどん作業は雑になっていく。
確かに、音質が向上することは間違い無いが、別にウチで2枚のCDの聴き比べをするわけではないし、そしたらせっかくのCDを汚くしてしまうのもどうか?と思った覚えがある。別にこのペンを塗らなくったって、音楽は聴くことができるわけだから。

オーディオってそんなものだ。

高価なSHM-CDを手にして、そのことを鮮明に思い出し、少しだけ我に返ることができた。
フリーは買っちゃったけど(笑)。