昔、読売に駒田という選手がいた。左投げ左打ちで、その巨大な体と長い手足を生かしたダイナミックな打撃から「王二世」と言われ、あの荒川道場で王さんと同じトレーニングをやらされて一本足打法を会得した。が、そのトレーニングでは才能が開花せず、だいたい7番あたりを打っていた。当たれば大きいのを打つが、たいがいは淡白で怖くなかった。
しかし満塁にはメチャクチャ強かった。満塁になると突如強打者に変身する。あまりにもスゴイので、確か満塁で敬遠されるという珍記録を作っている。その後、一本足打法をやめ、長打力というよりはどんな球でも打ち返すという才能が開花。横浜に移籍した後も主力として活躍し、通産2000本安打を記録した。現役引退後、長島一茂主演の映画「ミスタールーキー」にライバルチーム(モデルは読売)の強打者役で出演している。

昨日の試合を見ていて駒田のことを思い出した。ヤクルトが毎回のように作る満塁のチャンス、それが生かせない。所謂ビッグイニングにならないのだ。そこでもう1本出ていれば、駒田のような打者がいればこのゲーム負けていただろう。
皮肉なことに、9回裏1死満塁から葛城が四球で歩いてサヨナラゲームで決着がつくのだから野球は面白い。

ヤクルトに連勝ってことは、カープファンからも感謝されるに違いない(笑)。でも中日が走り始めたからヤバイのかな。

頑張れ!阪神タイガース!!

9月10日の結果 阪神4x−3ヤクルト
シーズン通算成績 72勝47敗1分 1位M18(2位読売に6.0差)
テレビ観戦時成績 36勝20敗1分
球場観戦成績    5勝 1敗