海と大地外観「ラーメン 海と大地。」
住所:広島市西区大芝1-14-6(現在は閉店)
営業時間: 11:30〜14:00、18:00〜20:30(夜は土日のみ)
定休日: 木曜日
駐車場:なし
(近隣のコインパーキング利用で100円割引)
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広島に来てからしばらく「とんこつ醤油ラーメン」に馴染めず、失望していた。
絵の具を混ぜすぎてドドメ色になってしまったような味と色。ボンヤリとした旨味と臭み。キレも無いし。スッキリとした醤油ラーメンはどこに行っても食べられなかった。というより情報が足らなかったのだろう。
11年前当時はネットも今程発達しておらず、ラーメン本を買っても「美味しいラーメン屋さん」がセレクトされて載っているわけではなく「市内で営業している全てのラーメン屋さん」が載っているものだった。広島市内なら数は知れているからこういう本が出版できるのだろう。この本のオブラートに包まれた文面からウマいマズいを判断し訪問するのが面倒クサくなって疲れてしまった。唯一夕方に飛び込んだ「すずめ」は、「ああ、これなら解るわ。みんなコレを目指しているのか」と思ったが、残念ながら、麺が茹で過ぎで柔らかく力が無かったので、それから数回行って以来行っていない。せっかく見つけたラーメン屋さんだったのに、昼間営業していないのでナカナカ行けなかったのだ。
それに「はっぴ」や「為楽庵」の開店によって、広島に美味しい蕎麦屋さんが増えて来たことに喜びを感じていた時でもあったし。

が、ヒョンなキッカケで「海と大地。」のラーメンを食べてスイッチが入った。これはウマいと思った。

ココは以前は「げんこつ」と名乗っていた。「げんこつ」と言えば東京の高円寺にあって、渋谷やラーメン博物館にも出店したお店の印象があった。本店はどこだったのだろう。最初はウマかったけど、その後落ちて行ったような記憶がある。あとはチェーン店の「ニンニクゲンコツラーメン花月」。
いずれにせよいい印象が無かった。名前だけで入るのを避けていたのだ。

なので、最初に行ったのは、店の名前が「海と大地。」に変わってからだ。

まず麺が違った。
コシがあってプツリプツリとした食感。そして麺自体に味がある。この麺は小池さん状態で食べてしまいたくなる。
スープもまぐろなどの魚介を使ったトリプルスープ。上品で味もしっかり取れていて、臭みも過剰な味付けも無く、これなら毎日食べても大丈夫だと思った。子供の頃から好んで食べていた煮干しが入った荻窪のラーメンよりも数段上じゃないか。

おお、私めが求めていたのはこれだったのだ。

ひとつポイントは、ラーメンが供される温度がちょうど良かったこと。ヌルくも無く熱くもなく。なので、この美味しい麺を心置きなくズルズルと小池さん状態で食べれたのも有り難い。あまり熱いと舌が焼けてスープの味も解らなくなるし。
ここの温度に関してはいつも安定していたから、温度に関してはスゴく気を遣っていたのだろう。それにも感心していた。

それから通った。通いまくった。
このブログでラーメンネタを始めたのも、この店を紹介したいがため。

そして、これをキッカケに、当時、広島にいたキャンプ仲間うっし〜さんからの暖かい書き込みやアドバイスなどを元に、他の評判のラーメン屋さんも回ってみることにした。

ただ、「海と大地。」に対する当時のネットの評価は、今ひとつだったように思う。ということは、世間的にはそんなに美味しいと認知されていなかったのか。

「海と大地。」の店主の実兄が営む「ふじ☆もと」は非常に評価が高かった。「海と大地。」と同じ麺を使っていて、魚粉を大量に使い、その魚介も4種類から選べて、ニンンク+バラ肉のパンチのある味で、醤油と塩も選べて、温度も熱々の状態で提供する。もりそばも熱/冷から選べる。顧客の心をつかんでいたのは「ふじ☆もと」だった。
確かに「ふじ☆もと」もウマいが、個人的には「海と大地。」の素朴さの方が好きだった。
だから尚更意地になって「海と大地。はウマい」と書いていたような覚えがある。

が、色々なラーメン屋に行くようになり、以前に比べ相対的に「海と大地。」に行く頻度は落ちたのは事実だった。

そんな中で、「海と大地。」は2006年5月末をもって閉店した。

「海と大地。」は、広島のラーメンの食べ歩きのキッカケを作ってくれた店なのだ。

海大盛海ラーメン大盛。600円。
(普通盛りは550円)
これがいつもの定番だった。ココの基本になるラーメン。大盛は1.5玉かな。
魚介の風味がするラーメンは今では広島でも珍しく無いが、当時はあまり無かったのではないか。
が、残念ながら、ネットでの評価も「個性が無い」「ヌルい」「変わったラーメン」「好みによって評価が分かれる」そんな感じだった。「ふじ☆もと」とセットで食べ歩きされる方も多く、特に「ふじ☆もと」の後に「海と大地。」を食べたら、まあそんな評価になるのだろうなと納得した覚えもある。
が、私めの記憶の中では今でも広島で一番のラーメンだ。堂々殿堂入り。
今でも、もし「海の大盛」が食べれるのであれば、何を差し置いてでも、何時間並んでも食べるだろうと思う。

大地ラーメン大盛大地ラーメン大盛。650円。
(普通盛りは600円)
海に肉味噌を乗っけたのが大地。海では少しパンチが足らない方に。
たまに海に飽きた時に頼んでいた。肉味噌からエキスが溶け出し、海よりも濃厚な味になる。これはこれでウマい。

潮の香塩の香ラーメン。600円。
(大盛は650円)
牡蠣のエキスが入った塩ラーメン。「もりかわ」の牡蠣だしのように「牡蠣〜」という感じでなく、あくまで補助的に牡蠣を使った感じ。途中で味が変わってから、これも本当に美味しくなった。

カレーラーメン大盛カレーラーメン。700円?。
カレーラーメンにも積極的に取り組んでいた。桜えびを使った桜えび90とか、桜えび+いかとか。どれも美味しかった。写真は閉店間際、最後に食べた「元祖カレーラーメン」。
ココはむすびが100円であったが、白ごはんが無かったのが残念だった。カレーラーメンにはむすびでなく白ごはんが欲しいところだったから。

たまご味付玉子50円。
こんな感じで置いてあるのを取る。テーブルの上に「2つに割って乗せたら美味しい」と書いてあるので、ラーメンを待つ間、箸で2つに割って、出て来たラーメンに乗せる。
今回のラーメンの写真には、だいたい味付け玉子が載っているが、例外無くみすぼらしい。これは店主がヘタクソなのではなく、私めがヘタクソなのだと思って頂ければ。

今、この記事を書きながら思い返してみれば、当時の携帯で撮ったダメダメな写真しか残っていない事が非常に残念だと思った。

こんなブログをやっていて書くのはナンだが、飲食店で食べ物の写真を熱心に撮ることがあまり好きではない。いや恥ずかしい。それに、どちらかというと「撮っている暇があったら食べれ!」と思ってしまう方だ。
今でもそうだから、写真の質という点ではお許し頂きたい。

現在「海と大地。」の跡地は「田丸」という天ぷら屋さんになっているが、未だに訪問できていない。

それほど「海と大地。」への想いは強烈だった。

でも「田丸」は一度行ってみようかな。評判良さそうだし。