c2d00435.jpg引越してみると、今迄の部屋と占有面積は変わらない(むしろ1m2広くなっている筈だ)が、2LDK→3LDKになっていることから、キッチンもリビングも少しづつ小さくなっている。
そしたら、今まで置けていたものが置けなくなってくる。

そんな中、今回は苦汁の判断で色々とオーディオ機器を捨てることにした。
オーディオに関して言えば、以前カセットデッキを捨てる時も少し書いたし、ココこんな感想文、あるいはココに書いたように、既にオーディオには見切りを付けた筈なのだ。
大切なのは音楽を聴く機器ではなく、音楽を提供する人であり音楽を聴く人なのだ。

でも、やっぱり「持っていればいつかは」という思いはあったのは事実だろう。
そう。「こういう機器類は普遍的なものだ」と心の隅で思っているから。

091860bb.jpgでも、このNS-1(YAMAHA)も、ツイーター(上の小さい高音を出す部分)から音が出なくなってしまっているのだ。
一応バラしてみることも試みたが、原因は解らない。多分ユニット内の配線のどこかが切れているのだろう。勿論修理も可能だろうけど。
思い返せば、当時はもっと大きなNS-1000Mとかが主流で、このNS-1はコンパクトなスピーカーだった。
が、このNS-1でも結構場所を取るのだ。家でゆっくりCDを聴く機会が無い今、これは処分するのが妥当だろうと判断した。

思いだせばバイト店員時代、このNS-1というスピーカーにはかなり助けられた。
だって「このNS-1なら家に置けそう」って皆思ってくれるから。
だから何セットも売った。
他のスピーカーに比べてボヤけた音質だったが、「=やさしい音質」と言い換えてお客様に薦めた。そんなこと誰でもするから自慢にもならないのだけれど。
だから愛着があった。そしてミイラ捕りがミイラになって、卒業する時に店頭に置いてあったこのスピーカーを買って帰ったのだ。(勿論特価だった)

そんな愛着がある品だから、自分にとってみれば苦渋の決断ではあるのだけれど・・・、
この間、昔のバイト先に寄った時、店も改築されて全く違う姿になり、また当時の従業員の方が新しい店で元気に働く姿を見て、このスピーカーを処分する決断を下すことが出来た。

NS-1よ、長い間ありがとう。

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これはフィリップスのCDプレーヤー+プリメインアンプ。フィリップスのCDプレーヤーは独自の技術を有していて、ピックアップ(光を読み取る部分)がスイングアーム駆動だったのだ。通常は直線に動くリニアトラッキングなのだが、フィリップス式は点を支店に円運動をするスイングアーム式だったのだ。機構的にはリニアよりスイングアームの方が部品点数も少ないし、レコードプレイヤーのアームでもリニアは廃れた事から、スイングアームの方が明らかに優れている。そう思っていたのだ。これもバイト先の上司の影響であるのだけれど。
が、これが最後のスイングアーム式のプレイヤーとなってしまった。というのは、こういうパーツ部分ではメーカー同士のOEM供給やパーツ共有などの流れもあって、スイングアームのような独自の方法にとって不遇な時代になってしまったというのが大きいと思っている。ああ。

実は数年前にトレーの不具合で一回修理に出しているのだが、その時の対応もあまり良くなかった。
しかも、カミさん曰く、最近は読み取りが悪いとかそういうトラブルが頻発していたらしい。
そしたらもう処分するしか無いだろう。

アンプはCDプレーヤーに惚れて一緒に買ったものだから、このCDプレーヤーが無くなれば用は無い。音は入口(プレイヤー)と出口(スピーカー)で大半が決まるものだ。アンプだけ高級なのを持っていても意味は無いと思っている。
そしたら、これらをまとめて処分するのが正解かなと。

この先、もし再び、ピュアオーディオの世界に目覚める時があれば、その時に掛けられるお金で出来る事をすればいいだろうと思って。

以前も書いたけれど、

「足りないのではなく何かが多いのだ」

今は、これを実践していくしか無いですな。