April 01, 2013

流鉄流山線に乗った

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流鉄流山線は、JR常磐線馬橋駅から流山駅を結ぶ、たった5.7kmの地方私鉄だ。東京から最も近いところにある地方私鉄とも言える。かつては総武流山電鉄と言っていたが、現在は流鉄流山線が正式名称となっている。
40代以上の方であれば、漫画「すすめ!!パイレーツ」で流山の地名を知っている方もいるだろう。
意外なことにコレまで乗ったことが無かったのだが、仕事の帰りに少し遠回りして流山駅から乗ってみることにした。





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流山駅の駅舎。流山市役所が駅の裏手にある。流山市は人口16万人を数える都市だ。その中心駅としてはかなり寂しい。実はつくばエクスプレス開業後、東武野田線との接続駅である流山おおたかの森駅に中心駅の座を実質奪われている。
なのでか、なんともいい感じのローカル小駅だ。
関東の駅百選にも選出されている。

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右を見ると電車が停まっていた。

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西武新101系のお古だ。「若葉」というヘッドマークがついている。流山線の車両は1編成毎に塗色を変えており、それぞれに愛称がついている。
これが流山線車両の一番の特徴でもある。
元々、西武501系の電車を走らせたのが始まりだ。カラフルな原色に塗られ愛称が付けられヘッドマークをつけて走る姿は、それなりに話題になった。
その後、クモハ551+クハ651や701系・801系など、一貫して西武のお古を走らせている。
この新101系は、西武では廃車が進んでいるが、流山線では最新鋭ということになるのだ。

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駅前広場も何ともノンビリしている。タクシーが1台停まっていた。

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駅舎の横にタクシー車庫があったが、現在は使われていない。

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もう少し歩くと付設の検車区が見えた。
青い車両「流馬」が整備されていた。

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流山駅周辺の地図。残念ながら観光資源にも乏しい。

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駅舎に入ってみた。流鉄はPASMOに加入していないから、流鉄流山線に乗ろうとしたら切符を買わなくてはならない。

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今や懐かしいですな。

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改札。もちろん自動改札はない。

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こんなニュースが貼ってあった。
もうすぐ元西武鉄道701系の「なの花」が引退するようだ。
「鉄」的には大きなニュースでもある。

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ホームに出てみた。人がホームに待っているから「若葉」は留置されているだけなのだな。

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ホームから駅舎を臨む。

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反対側に「あかぎ」が留置されているのが見えた。
奥に見える青いのは先ほどの「流馬」。
これらも全て新101系だ。
101系は、秩父線開通の際に作られた、強力な主電動機と発電ブレーキを持つ高性能車で、現在は廃車が進んでいるが、その下回りは現役車両に移植され活用されている。

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ホーム端に最大限近づくとこんな感じ。

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馬橋側のホーム端から馬橋方面を。
当然のことながら単線だ。

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そこから駅構内全景。
う〜ん。いい感じの構内だ。

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さてさて、馬橋方面から「流星」が到着。
これが折り返し運転で馬橋まで向かう。

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輝かしい!ヘッドマーク。

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コレも元は西武鉄道新101系だ。
Mc−M’cの2両編成が組める。

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今はなき西武所沢車両工場謹製の車両だ。
戦後、戦災車両の復旧から始まり、国鉄車両のコピー車両を作り、最後は大手にひけをとらない車両を作っていたのだ。その中で培われた技術のいくつかは、日本の電車製造のスタンダードになったものもあるという。
一鉄道会社が車両を作れる工場を抱えていたのも珍しいことだったが、子供の頃に西武線沿線だった私めは、それが当たり前のことだと思っていた。
今、その西武所沢車両工場が無くなってしまうと、何か寂しさを感じる。

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子供の頃、ワクワクしながら覗き込んだ運転台。
あの時のままだ。

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いつかココに座ることを夢見たような気もする。

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何の変哲もない車内。
20m級3扉ロングシートは西武の伝統だったけど、2000系以降の通勤車は普通の4扉車ばかりになってしまった。

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さて、出発進行!

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右に菜の花が。春ですな。

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いくつか駅を過ぎ、唯一交換設備がある小金城趾駅へ。

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交換相手は「菜の花」。
西武701系電車だ。
流山線の中で一番古い電車ということになるが、4月28日限りで引退する。

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701系電車は、601系に続く新性能電車(カルダン駆動)で、国鉄でいうところのMT54と同型の電動機を搭載した、当時西武では画期的な電車だったのだ。
他の私鉄では続々とカルダン駆動の電車が走っている中、西武の電車は釣り掛け駆動の電車ばかり。
後に冷房も搭載され、色も赤から黄色に変更となり、長きに渡って新宿線を走っていたから、とても愛着がある。
最後に会えて良かった。

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小金城趾駅を過ぎて右カーブ。
左に桜の花が見える。

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武蔵野線ー常磐線の連絡貨物線の下をくぐる。

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常磐線/武蔵野線の新松戸駅に至近の幸谷駅が見えて来た。

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正面に見えるのは武蔵野線のガード。

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幸谷駅到着。

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幸谷駅到着時点での乗客。

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幸谷駅でかなりの乗客が下りてしまう。
そりゃ武蔵野線へ行けるのは便利だわな。

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幸谷駅を過ぎると、右に川沿いの桜並木が見える。
多くの方が写真撮影に訪れていた。
最後の「菜の花」の力走シーンを撮影していたのだろう。
この「流星」は、その合間ということかな。

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常磐線が左に見えてくる。
いよいよラストスパート。

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減速して馬橋駅構内へ。

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馬橋駅へ到着。
一応、常磐線と線路が繋がっており、車両の入れ替えなど行えるようになっている。
昔は貨物輸送も行っていたわけだし、車両の行き来も頻繁にあっただろう。

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おつかれさまでした。

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馬橋駅は常磐線各駅停車しか停まらない。快速や中距離電車はホームすらない。

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常磐線快速(中距離電車)が通り過ぎて行った。

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向こう側に各駅停車のホームが見える。

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これが馬橋駅の改札。これと2面のホームが流山線の客用設備だ。

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常磐線方面/出口への階段。

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跨線橋から。
ちょうど快速電車が通り過ぎて行った。

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常磐線馬橋駅の改札へ。

たった5.7km、11分の道程だったけれども、とても楽しい行程だった。

都内から一番近い地方私鉄で、ローカル感もレトロ感も満載。利用者も思ったよりも多くて、沿線住民に愛されているのも良くわかる。

しかし、すぐ近くを通り、新しくて速くて便利な「つくばエクスプレス」の開通以来、乗客も激減し、経営も苦しい状態だと聞く。
他の地方私鉄は、バス・タクシーなどの他の交通事業があったりするが流鉄は鉄道だけだ。その鉄道が赤字で大丈夫だろうかと思う。

何とか頑張って欲しいと思うばかり。

なるべく乗れる時は流山線に乗りたいと思う。

kumadays at 19:32│Comments(0)TrackBack(0) 鉄道・鉄道模型 | 訪問・旅行

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