December 22, 2013
伊東に行くなら・・・

「♪伊東に行くなら・・・」
関東に住む方なら必ず聞いたことがあるCMソングだろう。
いにしえから超有名な温泉観光地である伊東。平安時代から東海道本線の支線である伊東線は昭和13年に伊東駅まで全通している。
でも何となく最近はイマイチ感があるのではないかと思う。
そんな伊東へ12月の三連休に一泊旅行することにした。南西は吉方位だし。

東京駅10番線ホーム。昔は九州行きのブルートレインが発車したホームだが、現在は最も遠距離の定期列車はサンライズ出雲/瀬戸だ。昼間はひたすら踊り子号と快速アクティーなどのが出入りする。

185系踊り子号。
ホームに着いたら丁度11:00発の踊子号が発車して行った。
185系電車は国鉄が一番苦しい時に苦し紛れで出した特急型車両。当時から中途半端な性能と車内設備で特急用としては今ひとつの車両。既に車齢は20年以上経過し、室内のシートは付け替えられたものの古さは隠せない。申し訳無いけれども、せっかく夫婦2人の旅行なのでコレに乗って行くのはちょっと・・・。

我々が乗る車両が入線してきた。成田エクスプレスの車両だ。間合い運用だろう。

名付けてマリンエクスプレス踊り子号。

何とも安直だし「鉄」的にも何も珍しく無いけど。

室内のシートはゆったり。コレは嬉しい。
一応マリンエクスプレス用の内装となっている。

ホームの売店で琥珀ヱビスを購入。
シートの色とぴったり♡。

そしてシート一つ一つにコンセントが。
これはありがたい。

東京を出て最初の停車駅、横浜に到着。普通列車をぶち抜く。
横浜の次は熱海。その次が伊東。特急はこうじゃなくちゃね。以前の特急あまぎも、あまたのブルートレインも、特急といえば東京を出ると横浜〜熱海。品川や平塚・小田原・湯河原は急行しか停まらなかったのだ。川崎なんぞ普通列車ですら一部停車の駅だった。それが急行が廃止になり特急踊り子の出現で大きく変わってしまったのだが。

小田原通過した後に海が見えるようになる。
コレがあるから海側の席を確保しておいた。

いいですな。

海と山が交互にあらわれる。

11:52。伊東に到着。

マリンエクスプレス踊り子は伊豆急行を下田方面へ向かって行った。

昭和13年開業当時からの伊東駅の駅舎。
やはり風格がある。
最近、古い駅舎を取り壊して味気ない駅舎を作ってしまう失敗例を多く見かける。無論、耐久性の問題はあるにせよ、残せるものは努めて残して欲しいと思う。

少し伊東の街を散策しながら昼食を摂ることに。

色々な所に「手湯」がある。

面白い。が、たまに動いていないものもあったけど。

ガイドブックに載っているような人気店は既に行列していたので、空いている蕎麦屋さんへ。

アジ天もり。美味しかった。
↓↓↓詳細↓↓↓
「壷ふじ」

さて、今日停まる宿へ。

スゴい門構え。

なんと登録有形文化財だ!!

手湯もある。
いったいこんな温泉宿、いくらするのだろう・・・。

えっ?
っていうお値段だ。
素泊まりだから夕食と朝食は外に食べに行くか調理しなくてはならないけれども、コレは破格だ。
チェックインは15:00だから、受付して荷物だけ預かってもらった。

裏に回った。左は隣の東海館。

今回泊まるK’s Houseはコチラ。

風情ある道だ。

海に出てみた。

河口にカモメがいっぱい浮いている。

と思ったら、波が来たら皆飛び上って旋回し出す。

グルグル旋回するところは圧巻だ。

そして波がおさまると着水する。
ナカナカ面白かった。

せっかくなので観光名所となっているお隣の東海館を見学することにした。

伝統と由緒ある温泉旅館だったのだが、バブル崩壊後に閉館してしまったのだ。その後整備されて立寄湯と内部を公開している。

漫画テルマエロマエにも登場しているのだ。

内部もいい感じ。

色々な展示を見た後に楼閣へ。
所謂展望台だが、周辺はより高い建物ばかりなので景色は今ひとつ。

川の上流側は景色が開けていた。
伊東って基本風情があっていい所なのだ。

時間になったのでチェックイン。
本日お世話になるお部屋。布団も自分で敷く。

けど、風情は高級な温泉旅館だ。

いいじゃないですか。

お風呂。掛け流しの温泉だ。とてもいい温泉で何度も入らせてもらった。

17時前には散策へ。

いいですな。

夕食は長瀞へ。

おつかれちゃん。

生ガキ。

そしたら日本酒。磯自慢吟醸生酒。

かさごの唐揚げ。

刺身。

サラダ。

ポテトフライ。
生ビー追加(笑)。
旅館だったらこれだけ豪勢な食事はナカナカ食べれまい。
それにコチラは約20年振りに来たこともあり、感慨ひとしお。
詳細は食べログの記事で。

夜もいい感じ。

同じような写真を、

何枚も、

何枚も(笑)。

おかえりなさい。

温泉に貼ってあった。この貼り紙が示す通り外国人のお客様が多い。外国人の方は賢い旅の方法を知っているような気がする。

翌朝、ひとっ風呂浴びてから海の方へ散歩。

いやあキレイですな。

なのでこんなポーズをば。

港。

けど、方角的に海から出る朝日は見えないことに気が付いて海を後にした。

川沿いを上がる。

鯉がたまっているところ、温泉の排出口なのだろうな。

サギ。

ネリネリ歩いてから朝食を。
たか丸食堂。8時からなのだ。

いやあ、おつかれちゃん。

アジ干物定食。
ウマかった〜。

カミさんは塩鯖定食。
少しもらったけれどウマかった〜。

一応、名所の前を通り過ぎ、

海沿いを歩いて旅館に戻り、もうひとっ風呂浴びて、片付けてチェックアウト。

昼食はうなぎ。
まとい。

ウマかった。
かなり並んでいたようなので早めに行って正解だった。
12:30頃には伊東駅へ。

13:31発のスーパービュー踊り子を取っていたが、12:38発も空いているとのことなので乗変して早めに帰還。

さよなら伊東。

帰りもいい天気だった。

なんと車販で生ビーがあるので購入。
いやあ。
ちなみに、あたりめは昨日コンビニで購入。

14:12には東京駅に到着。
いやあお疲れさまでした。

もう終わっていたと思っていた伊東。
東京からも適度な距離だし、温泉あり海あり川ありで条件は揃っている。しかも温泉の湧出量は日本有数だ。
たぶん色々な過程で変な方向に開発が進んでしまったのだろう。その割に観光資源は少なく、これ以上の長期滞在は、執筆活動などを除いて普通の方には難しいような気がする。それに伊豆半島は更に南に行けば他にも競争相手は多いし、半島の根元には熱海という大御所もあるし、山に入れば箱根というビッグネームもある。
ただ、こんな安価でいい温泉に入れて、しかも楽しい旅行が出来るのであれば、また来たいと思った。