午後の部の整理券配布開始は11時のはず。
朝から腰の整形外科へリハビリに行ってからの参戦になる。整形外科も意外に空いていて交通機関の接続も奇跡的に上手く行き、ハンズに着いたのは10時40分頃。既に午前の部は開始されており、多くの人々でパンスタジアムは賑わっていた。
そして3階の整理券配布場所へ。


すると、なんと既に整理券配布は始まっていた。
マジかよ。


ゲトした整理券は151番。
オーマイガー・・・・・。


係の方に訊いたら、どうやらこのくらいの順番ならば充分パンは買えるようだ。
まあホッとしたけど、ドリアンのパンが大人気で売り切れたらどうしよう。
なんてね。

とりあえず13時15分集合か。
時間あるなぁ〜。


この日に出店するパン屋さん。
午前と午後で入れ替わるのだ。
カミさんより沖縄の宗像堂のパンも買うように指令が来たから買わないと。


三階で午前の部に並ぶ方々。
こんな感じで階段に並ぶのだな。


パンスタジアムは一階のフロア。


スタジアムの中でパンに群がる方々。


パンを選んだ後に会計と相成る。
レジも階段で並ばなくてはならないのだ。


パンスタジアムに参加していない方々も、スタジアムの外から中の様子を見ることが出来る。
スタジアムの中にいる方々は、もう随分早い時間に来て整理券をゲトした勝ち組の方々ばかりだ。無計画にブラリとパンスタジアムに来て、この壮絶な行列を目の当たりにし、パンが買えなくて残念な思いをしている方々の、なんとも言えない悔しさを大きく増長させる効果があると思う。

とりあえず整理券もゲトしたことだし、昼食を食べて、池袋をブラブラして時間を潰す。


もうすぐ時間になるのでハンズへ。
午前中と違って、通りもスゴい人混みだ。


係の方の案内で整理券151番のポジションへ。


マイ・パーソナルスペース。
長時間はしんどいよね。


何故か整理券にミシン目があって真ん中で切れてしまった。
何故ミシン目を入れたのか理解に苦しむ。


13:30。だんだんスタジアムが近付いてきた。
この時点で140番までご案内。
列が2列あるが、右が整理券を持っている方々で、左は整理券を持っていない方々だ。
ということは左の列の方々は、右の列の方々が入り終えるまで、ひたすらこのまま待たなくてはならないのだ。
目の前でパンを買う方々を眺めながら階段で何時間も待つ。コレは辛かろう。


13:35。145番までご案内。スタジアムの全容が明らかになってきた。
場内は右回りで回るようだ。そして皆真剣にパンと向き合っているのか、回転が悪いのが見て取れる。
係の方が「目的のパンが目前にない場合は抜かして先に行っても構わない」というアナウンスをしているにも関わらず、皆ひとつひとつパンを見ながらゆっくり佇んでいる。
でも、パンスタジアムをパンを買う場としてでなく一つのイベントとして捉えたら・・・。
頑張って整理券をゲトして我慢して並んでスタジアムに入ったのだ。少しでもその場に佇んでいたいと言われればそうなのかもしれない。


13:40。150番までご案内。
おー、自分の目前で切られる悔しさと言うか、そういう思いを味わうことが出来た。
もうスタジアムは目の前だ。

そして13:45頃、行列出口ゲートのお姉様から「151番から155番のお客様ご案内します」と、スタジアム場内へGOのサインが出た。
おー、ついにスタジアムに入場だ！

整理券を行列出口ゲートのお姉様に渡し、いざスタジアム入口ゲートへ。
勇んで入口ゲートの前に仁王立ち。フン。

すると入口ゲートの年配の屈強な男性が信じられない一言を。

「皆様順番にご案内してますから！」
と、私めを空気の読めないマナー違反のオッさんと勘違いされたのだ。

マジかよ！

整理券はさっき渡してしまったぞ！

「151番ご案内って言われたんだけど！」
と言ってはみるが、整理券は渡してしまったからその証拠になるものは何もない。
さっき撮った写真でも見せようかなど色々と頭を巡ったが、その間、行列出口ゲートのお姉様からブロックサインでも出たのだろう。入口ゲートの屈強な男性も態度を軟化。

笑顔で「申し訳ございません。どうぞ。」

あー良かった。
無事スタジアムへ入場だ。

さて、ドリアンはどこだ？
見過ごすわけにはいかないぞ。
ここは集中力を巡らせる。


心配は不要だった。
フロントローすなわち番最初の棚にあった。しかしドリアンの上の段に人気のパン屋さんがあるのか、ドリアンの棚の前には大勢のご婦人方が群がり、ナカナカ下の段のお目当てのドリアンのパンがゲトできない。まさかご婦人方の脇から腰のあたりへ手を伸ばすことはできず、前のご婦人方が進むのを待つことに。

そしてその時が来て棚を物色。
実は、先日通販で一渡りドリアンのパンは発注済みなので、とりあえず今晩食べたいカンパーニュとあとは通販で頼んでいないものがあれば。

先ずは通販で頼んでいないパンデビスをゲト。

しかしお目当てのカンパーニュが無い。

カウンターの中にいらしゃる係の方を大声で捕まえて、ドリアンのカンパーニュは無いのか訊いたら、カウンターの中に在庫があるという。

良かった。


カミさんより指令が出ている宗像堂は、インスペクションにより最終コーナーすなわち出口付近にあることは予習済み。ドリアンのカンパーニュをゲトした後は、10数人をごぼう抜きで最終コーナーに向かう。なかなか人の切れ目が無い中、大外から攻めて切れ目を発見！
目についた全種類のパンを大急ぎで集め、何故か「以上！」と一言発してレジへ。


レジは並ばなくて済んだ。
要は今の時間帯はスタジアムの中が混雑する流れだったのだ。スタジアムがボトルネックとなりレジが空いていたというわけ。
その時々のお客様によって流れも雰囲気も待ち時間も変わる。要はお客様も参戦して一緒に盛り上げるのがパンスタジアムなのだろう。


ゲトしたパンたち。右上がドリアンのカンパーニュ。少し昔に回帰したようでとても美味しかった。右下がパンデビス。以前買った時よりも甘さが控えめになりとても美味しい。やっぱりドリアンは最高だ。
左は宗像堂のパン。上の丸いのがあんぱん。下の丸いのがココプルというココナッツクリームチーズとラム酒漬けプルーンが入ったパン。左の四角いのはカレンズ。宗像堂のパンはすごい人気らしい。でも、ウチとしてはもうちょいプレーンなパンが欲しかったな。クラッシックな味を期待したあんぱんは凝りすぎているのか酸っぱいし。何よりドリアンのパンに慣れてしまうと賞味期限の短さにビックリ。カレンズは美味しかったけど、以前ドリアンで売っていたフルーツケーキの方が好みかな。
とはいえ酵母を起こして石窯で焼いているようなので、実際に沖縄のお店に行って買って食べたら美味しいのかもしれない。東京から宗像堂にパンを買う為だけに沖縄に行かれる方もいらっしゃるようだし。


ドリアンのカンパーニュに合わせるべく、めかじきの切身でアクアパッツァを作って美味しくいただきました。
やはり食事に合わせるとドリアンのパンの右に出るものは無い。

今回パンスタジアムに参加して感じたこと。
たかがパンごときで1日掛かりで行列に並ぶなんて、言っちゃ悪いが愚の骨頂のような気がする。

パン好きの皆様ごめなさい。

でも、パンってそんなにスペシャリティなものではなくて、白いご飯と同じで毎日食事で食べるもの。
そりゃ、たまにはちらし寿司とかのスペシャリティなものや、チャーハンやオムライスやおはぎのような変わりものがあってもいいけど、いつもそういうものばかりでは飽きてしまうよね。
今回のパンスタジアムは、そういうちらし寿司やチャーハンやオムライスやおはぎのようなものが多かったような気がする。実際はそういうトラディショナルなものでなくて、もっと新しいものばかりなんだろう。
ま、そういうにもパンというジャンルの楽しみのうちの一つなんだろうと思う。

まあ、東京は何でもかんでもすぐに行列になるし。
確かに東京は魅力的なイベントは多いけど、多くの場合それを体感する為にはかなりの労力を必要とする。頑張らないと楽しいことは訪れなのは間違いない。でも、労多くして功少なしという事も多かったりするし、見せかけだけのイベントも多く存在するような気がする。

これだから東京は嫌だ。その点地方の方がかなり恵まれていると思う。

そんな思いを更に強くしたイベントだった。