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赤城山は日本百名山に選ばれており、赤城神社が祀られ数々の神話や伝説もあり、関東平野からも見えて群馬県の有数の観光地でもある。
7月後半梅雨が明けてから酷暑が続く毎日。しばらく山歩きをしていないから行きたいけれども、いつもの東秩父村方面は既に暑いだろう。そしたら標高が高いところへ行くしかない。
7月20日の海の日は出掛けられそうだ。

色々とネットで調べて、谷川岳と迷って赤城山へ行くことにした。

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実は幼少の頃、親の会社の保養所があった関係で赤城山には何度も行ったのだ。そういう懐かしさから決めたというのもある。そして赤城山の大沼という湖のボートに乗って風邪引いて熱をだした。なので涼しいに違いない。谷川岳はもしかしたら混んでいるかもしれないが、赤城山はそう混んでいないだろう。
いずれにせよ上越新幹線に乗るのは一緒だし。

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とにかく一番早く来れるパターンの新幹線を高崎で下車。6:58着。
大宮からなら24分の距離だ。

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湘南新宿ラインや上野東京ラインのおかげで、ここ高崎でも小田原行きという行き先を見かける。
なんかスゴい違和感なのだけれど。

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乗り込む電車はコチラ。
両毛線だ。

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ホームに下りると、なんと湘南色の115系が停まっていた。

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今となっては非常に珍しいぞ。
これに乗れば谷川岳の方に行けるから、コチラに乗ろうか真剣に迷ったくらいだ。

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が、初診貫徹、7:04発の両毛線電車に乗る事に。コチラは物珍しくない107系だ。
いや縁が無い方には珍しいのかもしれないが、生い立ちが165系からの改造通勤車ということで、今ひとつマニア心をくすぐらない。そのまま165系が走っていたとしたら泣いて喜ぶ方々は多くいるだろうけれど。

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7:19に前橋駅に到着。

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なんと高架駅なのだ。県庁所在地なのだから当たり前だけれども、新幹線停車駅は県庁所在地の前橋でなくて隣の高崎だ。
前橋と高崎は人口も規模もほぼ同じ。県庁所在地も高崎と前橋と激しく奪い合った時代があった。
元々日本鉄道が上野ー前橋まで開通した後、信越線(当時は中山道沿いの鉄道)を作る時に高崎から分岐させた。これが日本海側に抜ける幹線となってしまい、前橋が素通りされるきっかけとなった。
その後、新潟迄の短絡線である上越線を作る時には高崎から前橋も経由させることも検討したようなのだが、そうすると利根川を2回渡らなくてはならず当時の技術では諦めざるを得なかったようだ。
なので上越線は新前橋駅を作りそこから分岐させた結果、市内中心部は素通りとなってしまった。
上越新幹線もこれまでの実績と乗り換えの利便性から高崎に停車することに・・・。

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駅前はがらーんとしている。
幼少の頃、ココから赤城山に行く時は、もう少し賑わっていたような気もしないでもないが、まあ朝早いし仕方ないのかな。

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駅のロータリーからバスに乗る。
7:32発富士見温泉行きだ。

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こんなバス。

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途中、鳥居を通過する。
やはり神が祀られている山なのだ。
幼少の頃、この大鳥居の下を車が通ることにビックリした覚えがある。

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終点の富士見温泉は7月末まで改装中だった。
帰りに風呂に入る事は出来ないぞ。

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そこからバスを乗り継ぎ赤城山へ。

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バスに揺られて「あかぎ広場前」で下りる。赤城神社へ一番近いバス停だ。
下りて思ったこと。「涼しい・・・」
東京で8:50はもう既に酷暑だ。これはいい。

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バスはこれだけしかない。
帰りのバスの時間もチェックしておかないとな。

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赤城山はこれらの山の総称だ。カルデラになっていていくつもピークがある。
今日はこの地図の一番左上のルート、最初なので赤城山最高峰の黒檜山に登ることにした。

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昭和の香りがする売店群。

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何度か乗ったモーターボート。懐かしい。

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今日登る赤城山最高峰の黒檜山。1827.6mだ。
そこから駒ヶ岳1689.2mを経由して大沼に戻る。

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まずは赤城神社へ久しぶりのご挨拶。
いい天気だし高原の空気は最高だ。

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先ほどの売店群を湖側から。
ボートがたくさん。

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赤城神社が近くなってきた。

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昔、ロープウェイがあった地蔵岳。
いつかは登らないといけませんな。

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なかなか絵になります。

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いよいよ赤城神社へ。

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この橋を渡る。

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鯉が悠々と泳いでいた。

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橋から見た売店群。

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錦鯉だ!

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敬虔な気持で鳥居をくぐる。

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参道も味がある。

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本堂。

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赤城神社の謂れ。

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裏にトイレがあったので拝借した。
ココが最後のトイレになる。

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しばらく舗道を歩く。

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黒檜山の登山口に到着。9:13。
これまで半袖短パン(下にCWX)の出で立ちだったが、ヤブがあるのと岩がゴツゴツしているから、長袖長ズボンに着替えた。ヤブで怪我するのも嫌だし、岩でCWXが擦り切れるのも嫌だ。結構擦り切れたCWXを露出させて履いている方を良く見かけるが、あまりかっこいいものではないし。

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9:30頃出発。
急な岩場を登って行く。

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少し登って視界が開けると大沼がキレイだ。

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モーターボートだ!

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段々と視界が変わって行くのだ。

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しかしひたすら岩場の急登だ。

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途中、ブナやミズナラがふんだんに生息しているのが嬉しい。

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だいぶ上まで来たぞ。

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ゴールはあれか。

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天気も怪しくなってきた。

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連続の急登にバテてしまい、休み休み登る。そういや昨晩変な夢を見て全く眠れなかったのだった。

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とはいえ11:00過ぎには黒檜山の山頂に到着。

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三等三角点。

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こう書いてあるが展望は全く望めない。少し先に展望台があるらしいが、この天候では無理だろう。

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山頂は少しばかり空間があった。

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バテたので暫し休憩。

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11:15頃に出発。早く下りよう。

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結構急な下りだ。

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少し陽が射す時もあって、地蔵岳方面が見えた。

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道はこんな感じ。長ズボンかスパッツがあった方がいいと思う。

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ふ〜。一息。

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と思ったら今度は登り。

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11:52、駒ヶ岳へ到着。
いいペースだ。

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ココからも全く何も見えない。
少し休憩。

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11:58出発。

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12:06、少し空間があった。

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案内板の通りに進む。

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今度は階段下りだ。

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いくつもの階段を下りて、

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岩場も下りる。足がガクガクだ。

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舗道が見えて来た。

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12:35、バス停側の登山口に出た。

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そこから舗道を歩いて大沼方面へ。

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昭和の香りプンプンの店舗郡の中から店を選んでルービーといきたいところ。

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こうやって見ると黒檜山の山頂まで見えるのだが、今の時間は山頂も晴れているのだろうか。

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いやあ、夏ですな。

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色々考えてコチラの店に決定。
*1階であること(階段上り下りはしんどい)
*瓶ビールがありそうなこと
*大沼が見えそうなこと

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一応店内から大沼が見える。
店内にエアコンが無いのだ。確かに標高も高いし涼しい風は抜けるけれども、今の時代エアコンが効いた自家用車から下りて来た方にとっては、店内は蒸し暑いと感じるかもしれない。

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いやあお疲れちゃん。
コチラは多少暑くても大丈夫。

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名物きのこ汁。

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イワナの塩焼き。
運動の後だけにウマ過ぎでした。

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こんなものも売っていたが、コレクターでは無いので買わなかった。

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少しノンビリして13:47の急行バスで前橋駅へ。

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バスの車窓から見えた白樺。
幼少の頃は白樺を見て大騒ぎをしていたような。

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14:50頃、前橋駅に到着した。

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いやあ、ここから長い道程だ。

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帰りは急ぐ旅では無いし、両毛線→高崎線の普通列車の旅で帰って来た。

久しぶりに行った赤城山。
車では無かったので行動範囲は限られていたけれども、いい運動になったかな。
交通費は掛かるが、夏は標高の高い所に行けば山歩きが楽しめる。
次は谷川岳に行こうか。

しかし、この赤城山も、以前ロープウェイが掛かっていた地蔵岳には一度来なくてはならないだろうし、ここはいい感じで寂れていて人も多くない。もう観光地としては終わってしまった感もあるけれども、それだけにまた来たいと思った。