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人はそこを聖地と呼ぶ。
新潟県三条市。なんの変哲もない雪国の田舎町(失礼)は、キャンパー達の、いやもとい、スノーピーカーと呼ばれる上級キャンパー達の憧れの地となっているのだ。

そこはスノーピーク本社に隣接するキャンプ場Headquarters。私めはスノーピークに傾倒しているわけでも無いけれど、何でもかんでも否定するアンチという訳ではない。良いものは良いと思っている。テント・タープ・焚き火台を始めカトラリー類など多くの製品を使って来たし、なんとなく他社と比較したところのポテンシャルも解っているつもりだ。
なので東京に引っ越して来たら一度は行かないととは思っていた。
パンダ号に久々にスタッドレスを装着したこともあり、今冬は久々に雪中オートキャンプへ行ける環境にある。

そしたら少し遠いけど行ってみようか。
その聖地とやらに。

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2017年2月4日(土)、4時過ぎから家を出て色々と買い物して、6:10に関越トンネル手前の谷川岳PAで休憩。チェーン規制(所謂冬タイヤ規制)無くここまで来れたのはラッキーだ。

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何故ならば、この時間で既に関越道の下り線は事故渋滞が発生している。
しかも繋がっている。これにハマったら悲劇だ。

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お決まりのコーヒーを。この販売機のコーヒールンバを聞くと心が休まる。
事故防止に一役買っているのではないか。

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遠くが白々明けて来た。

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6:30頃出発。さあ、行くぞ。

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ちなみに気温は1度。凍結は大丈夫そうかな。

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関越トンネルを越えても規制は無し。

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7:30頃、山谷PAで休憩。
ココはデイリーヤマザキが入っていて使い勝手がいいし、なんとなく気合いが入っているような気がする。
何と言うか、だだっ広くて大資本が入ったSAに寄るよりも、こじんまりとしたPAの方が性に合っているような気がする。トイレも売店も小さく纏まっているから休憩時間も短く済むし。

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がんばれパンダ号。
しかし未だスタッドレスタイヤの性能を試す場面は無し。
ちなみに今回スキーの道具も持って来ています。

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8時前には中之島見附ICを下りて一般道へ。雨が降っているぞ。
途中コンビニに寄ったりガソリンスタンドに寄ったり。そういう面で高速のIC近くは事欠かない。

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ナビに導かれて8:36にはスノーピーク本社社屋が見える所へ。
何故か雨は止んでいた。
雪の中に近代的でスクエアな建物。バブル期のスキー場を彷彿させるけど周囲は静かだ。

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受付は9:00からだっけ。
とりあえず車を駐車場に停めて歩いてみる。
これがキャンプ場か。結構坂があるぞ。

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遠くに同社ご自慢のテントやシェルター類が設営してあった。

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社屋へ。

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これが入口か。オサレだ。

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外から見えた日用品売場。
とりあえず列に列に付いて受付を待つ。
9:00にオープンして受付開始。どうもこの日は関東の何かしらの団体のイベントがあるらしく、最初はその方々と混同扱いされるもネットで予約していたので事無きを得た。
キャンプ場の注意事項の説明など抜かりない。初めてなのでゴミの処理などを良く聞いた。

そして荷物を少し橇に積んで雪原へGO。

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色々とロケハンした結果、フリーサイトの高い丘は団体さんが来そうだし、ノンビリできそうにない。
だいぶ離れた場所に平らっぽいところを発見。雪庇っぽくなっているから風が強いという懸念はあったけど、まあ他と変わらんだろう。
ココを慣らして設営することに。

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団体さんとはこのくらい離れれば大丈夫かな。

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テントは今回も小川のステイシー。

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聖地に他社のモノを持ち込むな!と信者達に言われれば、即荷物を畳んで退場するくらいの覚悟は出来てるぜ!

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いや嘘です。堪忍して下さい。

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遠くから見たらこんな感じ。

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雨が考えられたので、ペンタAirを小川張り。聖地で小川張りなんかするな!と信者達に言われれば、即荷物を畳んで退場する覚悟は・・・。

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ここまで張った物を撤収するのは辛いです。堪忍して下さい。

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遠くから見たらこんな感じ。
いいですな。
ペンタAirを持って来て良かった。

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駐車場はこんな感じかな。
残念ながら車の前まで雪が無かったので、雪が無い所は荷物を持って運ばなければならない。

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雪の上は橇で移動。
コレは持って来て良かった。
レンタルのそりもあるけど、荷物を運ぶのはちょっと気が引ける。

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いい景色。

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周囲の地ならしも行って快適空間を作る。

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気が付いたら12:00だったのでお昼に。
途中のコンビ二で買ったカップヌードルカレーBIG。

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雪の上、最高にウマいです。

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丘の上も結構混んで来ました。

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パノラマ。

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雪景色はいつ見てもいいですな。

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晴れて良かった。

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実は今回荷物運搬とお散歩用にスノーシューを持って来たのだけれど使えなかった。カップヌードルもお散歩途中に食べるつもりだった。

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何年も使わないで置いておいたらラバーのバンドがボロボロになってしまったのだ。ネットを見たら色々と補修方法が書いてあった。
なので来年こそは。。。

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設営も終わったしスノーシューは壊れているし、とりあえず日帰り温泉へ行くことにした。
いい湯らてい
露天風呂が工事中だったのは残念だけどHeadquatersから一番近い手軽に行ける温泉として利用価値はあると思う。

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帰り道、行きと違う川沿いの道を通ったら川に白鳥がいっぱい。
寄っていく事にした。

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白鳥の郷公園として手入れされているようだ。

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いやあ圧巻ですな。
カワイイ。鳥マニアの方の気持が解るような気がします。

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下流側もいい感じ。
いやあ。いいものを見させてもらいました。

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帰ったら心置きなくサイトでルービー。

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天然クーラー。

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薪と炭は現地調達。やはりキャンプ場にお金を落とさないといけないと思っているのですが、それなりのお値段はしますから。なので炭も薪も高級感満載。

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酔っ払って少しサイトから離れて撮影。
こんな景色を見ながらのルービーがマズい訳はなく、ウマいっす。

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薪がいっぱいあるので、早いうちから焚き火点火。
やはり暖かいですな。

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おお、夕暮れと日の入りが見える訳ですな。

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ボチボチ夕食の準備。
流しはお湯が出るのがありがたいです。

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地平線らしきものに太陽が沈んで行きます。

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この瞬間がキレイなんですよね。

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社屋方面。

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準備万端。メニューは家の近くで買った安い肉のすき焼き。

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焚き火にサービングポットが最近のお気に入り。

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いいですな。

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そして、

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段々と、

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日が暮れるのです。

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鍋の残りで熱燗作り。

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今回、ガソリンランタンも持ち込んだけど使わなかった。
雪明かりがあるし灯油のハーマンニャーで充分。

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激しく燃える焚き火。

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焚き火とハーマンニャーの競演。
9時が消灯時間のようなので8時半頃までガンガンに焚き火を楽しんで片付けて就寝。
しかし、イベントに参加されている方々はそんな意識は全然無いらしく、ずっと楽しく談笑されていました。いやあ聖地に来る聖者の方々は必ずしもマナーが良い訳では無いのですね。イベント主催者側の方も貸切じゃないんだから少しは考えて欲しいですね。

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朝は5時過ぎに起床。幻想的な風景。

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気を取り直して焚き火をつけながらコーヒーを頂く。
朝・雪・ひんやりした空気・焚き火・コーヒー。これだけ揃うと完璧ですな。

実は2日目はスキーに行こうと思っていた。月曜日休みを取っているので、スキー行ってもう1泊して月曜日に帰る。そういう予定だった。
しかし日曜日の午後から月曜日にかけて雨の予報。これはたまらない。
まだ月曜日に晴れてくれるのなら一晩の雨くらいどうということはない。ただずっと雨だと気温もそんなに低くないから、雪が雨に濡れてズブズブベトベトになってしまう可能性がある。それは勘弁願いたい。
とりあえず昨日雪中キャンプらしきものをして気持良かったことだし、スキーはまた別の機会に行くことにして日曜日雨が降る前に撤収して帰ることにした。

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朝食。そうめんをサッと茹でて残り野菜と玉子を入れれば、超簡単で温かいパワーフードの出来上がり。

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焚き火が温かいです。
しかし聖者の皆様は殆どの方がご自慢のシェルターの中で過ごされているようで。この程度の寒さでストーブまで持ち込んで・・・。
なんか勿体ないような気がした。

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車に行ってみるとフロントガラスが凍っていた。

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7時過ぎの時点で0度。やはりそんなに寒くない。広島の大鬼谷の方が良く冷える。

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とはいえアスファルトは凍結していた。

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今回活躍したペグ。聖者達の大定番でありどんな固い地面にも突き刺せて岩をも砕く無敵の鍛造ペグ・ソリッドステイクも、聖地Headquartersの深くて柔らかい雪には全く効かない。50も4本持ち込んだが全く効かない。2本別の方向に打ち込んで埋め込んでようやく利く。色々やったけど手前のキャプテンスタッグの安いジュラルミンペグを十字に交差させて雪に埋め込む方法が最も確実だった。実はコレを使ったのは初めてだったりする。

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とりあえず撤収完了。

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スコップで雪をならし、焚き火の跡も雪で埋めた。

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既に車に何往復か運んだ後だけど、最後の荷物を車へ運ぶ。こりゃ雨が降ったら大変ですわ。

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10:50、雨が降り出す前に撤収完了。
2泊でチェックインしたが天候が悪そうなので1泊で帰ることを伝えたら1泊分は返金してくれた。さすが聖地。ありがたい。

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帰りは栃尾経由で長岡へ。

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麻生の湯」という、昨日とは違う日帰り温泉に行って帰路についた。いいお湯だった。

何はともあれ、広島の時以来8年振りの雪中テント泊をすることが出来た。
やはり楽しいですな。