去る9月17日に発売された。勿論購入し、車の中で聴きまくっている。早速CDケースにヒビが入ってしまったが(涙)。
クイーンは言わずと知れた1970年代半ば〜1980年代に活躍した英国のロックバンドだ。1991年11月24日、ボーカルのフレディ・マーキュリーの死によって解散状態となっていたが、その後も残されたメンバーでシングルCDを発表したり、イベント出演やソロアルバムなど、精力的に活動してきた。
そして、2005年から「クイーン+ポール・ロジャース」という形でワールド・ツアーに出て、これを成功させた。
ポール・ロジャースは、世代はクイーンと一緒だがデビューが早く、キャリアでは先輩。1960年代末から「フリー」のボーカリストで活躍。その後もバッド・カンパニーなどで活躍し、一時は「英国最高のボーカリスト」と言われたこともあった。
最初に「クイーン+ポール・ロジャース」の件を聞いた時は複雑だった。ポール・ロジャースだって好きだったけど、クイーンのボーカルとなると話は別だ。簡単に受け入れられる筈がない。
(その時の記事)
しかし、その後ツアーの映像がテレビで少し流れるようになり、メンバーが楽しそうに演奏するシーンを見て「ああ、演りたかったんだな」とスンナリ受け入れられるようになった。きっとフレディも許してくれる、いや喜んでいるに違いないと。
その後、2005年の10月に来日した。
勿論、広島公演は無かったが、遠方まで行くのに迷いは無かった。10月29日のさいたまスーパーアリーナへ行った。
(その時の記事)
ブライアンもロジャーも輝いていた。ロジャーはドラマーとしてもボーカリストとしても成長した姿を見せてくれたし、特にブライアンのギターソロは神がかり的で、フレディが降りてくるのではないかと思ったほどだ。
ポール・ロジャースもすばらしかった。クイーン作品に対し真摯にそして誠実に向き合い、何よりフレディに対しての敬意が感じられるすばらしい歌唱だった。
そしてその10月29日の公演は、DVDとして発売された。生の感動は得られないけれど、とてもいい記念となった。
そして、その興奮冷めやらず作成した初のスタジオ録音アルバムが、この「ザ・コスモス・ロックス」だ。
このアルバム、実にカッコいい。
全ての演奏を、ブライアン・メイ(ギター)、ロジャー・テイラー(ドラム)、ポール・ロジャースの3人で行っている。
以前、ロジャー・テイラーもポール・ロジャースも、作詞作曲・歌・全パートを一人で演ってしまう、「ワンマン・ソロ・アルバム」を作ったことがある。それに、ブライアン・メイはピアノが素晴らしく上手いし、クイーン時代もオルガンやシンセを弾いていた。
なので、残りのパートは問題ない。
実際、ベースはブライアン・メイとポール・ロジャースが弾いているようだ。
曲は3人の個性がモロに出ている。なので聞いたらだいたい誰がメインで作った曲なのかが解ってしまう。このあたりはクイーンの特徴なのだけれど。
なので、3人が作品を持ち寄り、3人で演奏し、できるだけソリッドでシンプルなものを作り上げた作品と言っていい。他にセッションミュージシャンを呼ぶよりも、自分たちで演奏してしまったた方が、より自分たちの目指す音になると判断したのだろう。
だから、クイーン名義だからと言って、あのドラマチックな「クイーン・ワールド」が展開されているわけではない。
むしろブライアン・メイの2枚のソロ・アルバムの方が「クイーン・ワールド」に近いと思う。フレディのソロアルバムとブライアンのソロアルバムを聞くと解るが、「クイーン・サウンド」の核を構築していたのは、やはりブライアンだったのだ。
思うに、このザ・コスモス・ロックはかなりのところでポール・ロジャースがイニシアチブを取ったのだろう。
無論、キャリアでも先輩というところもあるが、歌は超一流、楽器もできるし曲も作るとなれば、それは当然のことなのだと思う。あくまで3人で作り上げたアルバムなのだから、クイーン名義だからって無理に「クイーン・ワールド」を展開しなくても良いのだ。クイーンは以前からそうだった。特にホット・スペース迄のクイーンは、毎回毎回違うサウンドを取り入れてきた。
ブライアンもロジャーも今はこういうソリッドなロックをやりたい(ロジャーは昔からそうか・・・)のだろう。ブライアンのギターもロジャーのドラムも、クイーン+ポール・ロジャースのツアーでプレイの幅が広がったと思う。その二人のプレイが、ポール・ロジャースのソウルフルな歌を見事に引き立てている。
思えば、もう25年以上ずっとクイーンを聞き続けている。たぶんこの25年間、1週間あけたことは無いだろう。
これだけ愛着を持ったアーチストの新作が出る。
しかも、焼き直しでなく、純粋な新作なのだ。
やはり、これは嬉しいことなのだ。
暫くは、こればっかり聴くことになるだろうな。
クイーンは言わずと知れた1970年代半ば〜1980年代に活躍した英国のロックバンドだ。1991年11月24日、ボーカルのフレディ・マーキュリーの死によって解散状態となっていたが、その後も残されたメンバーでシングルCDを発表したり、イベント出演やソロアルバムなど、精力的に活動してきた。
そして、2005年から「クイーン+ポール・ロジャース」という形でワールド・ツアーに出て、これを成功させた。
ポール・ロジャースは、世代はクイーンと一緒だがデビューが早く、キャリアでは先輩。1960年代末から「フリー」のボーカリストで活躍。その後もバッド・カンパニーなどで活躍し、一時は「英国最高のボーカリスト」と言われたこともあった。
最初に「クイーン+ポール・ロジャース」の件を聞いた時は複雑だった。ポール・ロジャースだって好きだったけど、クイーンのボーカルとなると話は別だ。簡単に受け入れられる筈がない。
(その時の記事)
しかし、その後ツアーの映像がテレビで少し流れるようになり、メンバーが楽しそうに演奏するシーンを見て「ああ、演りたかったんだな」とスンナリ受け入れられるようになった。きっとフレディも許してくれる、いや喜んでいるに違いないと。
その後、2005年の10月に来日した。
勿論、広島公演は無かったが、遠方まで行くのに迷いは無かった。10月29日のさいたまスーパーアリーナへ行った。
(その時の記事)
ブライアンもロジャーも輝いていた。ロジャーはドラマーとしてもボーカリストとしても成長した姿を見せてくれたし、特にブライアンのギターソロは神がかり的で、フレディが降りてくるのではないかと思ったほどだ。
ポール・ロジャースもすばらしかった。クイーン作品に対し真摯にそして誠実に向き合い、何よりフレディに対しての敬意が感じられるすばらしい歌唱だった。
そしてその10月29日の公演は、DVDとして発売された。生の感動は得られないけれど、とてもいい記念となった。
そして、その興奮冷めやらず作成した初のスタジオ録音アルバムが、この「ザ・コスモス・ロックス」だ。
このアルバム、実にカッコいい。
全ての演奏を、ブライアン・メイ(ギター)、ロジャー・テイラー(ドラム)、ポール・ロジャースの3人で行っている。
以前、ロジャー・テイラーもポール・ロジャースも、作詞作曲・歌・全パートを一人で演ってしまう、「ワンマン・ソロ・アルバム」を作ったことがある。それに、ブライアン・メイはピアノが素晴らしく上手いし、クイーン時代もオルガンやシンセを弾いていた。
なので、残りのパートは問題ない。
実際、ベースはブライアン・メイとポール・ロジャースが弾いているようだ。
曲は3人の個性がモロに出ている。なので聞いたらだいたい誰がメインで作った曲なのかが解ってしまう。このあたりはクイーンの特徴なのだけれど。
なので、3人が作品を持ち寄り、3人で演奏し、できるだけソリッドでシンプルなものを作り上げた作品と言っていい。他にセッションミュージシャンを呼ぶよりも、自分たちで演奏してしまったた方が、より自分たちの目指す音になると判断したのだろう。
だから、クイーン名義だからと言って、あのドラマチックな「クイーン・ワールド」が展開されているわけではない。
むしろブライアン・メイの2枚のソロ・アルバムの方が「クイーン・ワールド」に近いと思う。フレディのソロアルバムとブライアンのソロアルバムを聞くと解るが、「クイーン・サウンド」の核を構築していたのは、やはりブライアンだったのだ。
思うに、このザ・コスモス・ロックはかなりのところでポール・ロジャースがイニシアチブを取ったのだろう。
無論、キャリアでも先輩というところもあるが、歌は超一流、楽器もできるし曲も作るとなれば、それは当然のことなのだと思う。あくまで3人で作り上げたアルバムなのだから、クイーン名義だからって無理に「クイーン・ワールド」を展開しなくても良いのだ。クイーンは以前からそうだった。特にホット・スペース迄のクイーンは、毎回毎回違うサウンドを取り入れてきた。
ブライアンもロジャーも今はこういうソリッドなロックをやりたい(ロジャーは昔からそうか・・・)のだろう。ブライアンのギターもロジャーのドラムも、クイーン+ポール・ロジャースのツアーでプレイの幅が広がったと思う。その二人のプレイが、ポール・ロジャースのソウルフルな歌を見事に引き立てている。
思えば、もう25年以上ずっとクイーンを聞き続けている。たぶんこの25年間、1週間あけたことは無いだろう。
これだけ愛着を持ったアーチストの新作が出る。
しかも、焼き直しでなく、純粋な新作なのだ。
やはり、これは嬉しいことなのだ。
暫くは、こればっかり聴くことになるだろうな。