kuma days

these are the days of our lives
東京30年・広島12年・東京9年住んだ後、
2019年4月から静岡市に暮らすサラリーマンの楽しい日々。

    CDレビュー

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    クイーンのドラマー、ロジャー・テイラーのソロアルバムが先日発売された。実は輸入盤は11月に出ていたのだが国内盤の発売を待った。若い頃なら待ちきれずに輸入盤も国内盤も両方購入していただろう。今回は輸入盤と国内盤は内容も変わらないしねまあ、歳をとるにつれ日々の忙しさにまみれて待つ術を覚えたのかもしれない。
    ちなみに輸入盤のみだけど、「the lot」というかつてのソロアルバムを一挙にまとめたセットも発売されたが、前述の通り殆どの音源を既に持っているので興味が涌かなかった。

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    国内盤といえばこの帯。昔はウザかったけれども、今は日本語で必要な情報が書いてあるから有り難いね。

    今回のアルバム、純然たるソロアルバムとしては5枚目。そして、ソロプロジェクトである「ザ・クロス」の3枚を入れたら8枚目ということになる。これはバンドの一(いち)ドラマーとしては非常に多い数字でもあるし、クイーンの他のメンバーと比べても多い。(フレディは純然たるソロが1枚、モンセラート・カバリエとのプロジェクトが1枚、計2枚。ブライアンは純然たるソロが2枚、ライブアルバムが1枚、ミニアルバムが1枚、計4枚。)
    元々ドラムの他にボーカルに自信があり、ギターもプレイでき、シンセなど電子楽器も使えるとなれば、他のミュージシャンの手を借りずに作業が進められるし、ソロアルバムを出すのも容易いだろう。確かに初期はロジャー独り舞台に近いソロアルバムもあったし、
    ただ、前述の記事にも書いたけど、ロジャーはクイーンには無くてはならない存在であるのは間違いない。しかし、こと作曲能力では、特にメロディメーカーとしては他の3人ほど才能に恵まれていたわけではなく、ロジャーが作る曲はどうしてもワンパターンになりがちである。勿論ファンとしては、それすらも微笑ましいのだけど。

    今回の「ファン・オン・アース」も、そのワンパターンが炸裂している。けど歳を重ねて来たからか曲のまとまりは良くなっている。それに、これまでは電気仕掛けの音が多かったのが、幾分かアコスティックな音になっている。歌もいい感じに枯れて円熟した感じだ。お馴染み「セイ・イッツ・ノー・トゥルー」や、QPRのアルバムに入っていた「スモール」も収録されている。他はこのアルバムの為の書き下ろしと思われる。バラード調の曲が多いが、元気なロックンロール調の曲もある。そしてラストの曲のタイトルは「スマイル」だ。クイーン結成の前にブライアン・メイとティム・スタッフェルと3人で結成されたスマイル。プロデビューを果たすも成功は得られなかったスマイルだ。なんか感慨深くなった。

    ブライアンが来年70歳になるが、ロジャーも来年は68歳だ。
    元気だな。ホント。

    これからも素晴らしい音楽をファンに届けて下さい。

    95117938.jpg2度目の一人カラオケをやってあの記事を書いてからというものの、Heaven for everyoneとYou don't fool meが頭の中で鳴りだして止まらない。なのでiPodに入れることにした。
    解る人は解るかもしれないが、読み込み中のCDは一枚iMacの中に入っている。
    ということは同じ盤がウチに2枚あるのだ。ドイツ盤と日本盤。
    輸入盤が先に発売されると、どうしても両方買ってしまうのが性だったもので(笑)。
    このアルバムは、フレディ死後に発売されたアルバムだ。
    フレディが生前に残していた歌に、残りのメンバー3人が演奏とコーラスと、足らないところはブライアンとロジャーのボーカルもつけて、曲として、そしてアルバムとして纏めて発売された。
    中にはフレディやロジャー、ブライアンのソロ・プロジェクトに含まれていた曲や、既にB面として発売されていた曲のリメイクも含まれる。未発表曲(5曲)だけでは曲数が足らなかったのだろう。
    驚いたのはブライアンのソロアルバム(Back to the light)の必殺チューン、Too much love will kill youにフレディが歌ったバージョンが存在したことだ。

    いずれにせよ、ファンは皆、涙してこのアルバムを聞いたはずだ。







    フレディ追悼コンサートにて。ブライアンの弾き語り。


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    ↑いつも応援ありがとうございます

    4343b87a.jpg去る9月17日に発売された。勿論購入し、車の中で聴きまくっている。早速CDケースにヒビが入ってしまったが(涙)。


    クイーンは言わずと知れた1970年代半ば〜1980年代に活躍した英国のロックバンドだ。1991年11月24日、ボーカルのフレディ・マーキュリーの死によって解散状態となっていたが、その後も残されたメンバーでシングルCDを発表したり、イベント出演やソロアルバムなど、精力的に活動してきた。
    そして、2005年から「クイーン+ポール・ロジャース」という形でワールド・ツアーに出て、これを成功させた。

    ポール・ロジャースは、世代はクイーンと一緒だがデビューが早く、キャリアでは先輩。1960年代末から「フリー」のボーカリストで活躍。その後もバッド・カンパニーなどで活躍し、一時は「英国最高のボーカリスト」と言われたこともあった。

    最初に「クイーン+ポール・ロジャース」の件を聞いた時は複雑だった。ポール・ロジャースだって好きだったけど、クイーンのボーカルとなると話は別だ。簡単に受け入れられる筈がない。
    その時の記事

    しかし、その後ツアーの映像がテレビで少し流れるようになり、メンバーが楽しそうに演奏するシーンを見て「ああ、演りたかったんだな」とスンナリ受け入れられるようになった。きっとフレディも許してくれる、いや喜んでいるに違いないと。

    その後、2005年の10月に来日した。
    勿論、広島公演は無かったが、遠方まで行くのに迷いは無かった。10月29日のさいたまスーパーアリーナへ行った。
    その時の記事

    ブライアンもロジャーも輝いていた。ロジャーはドラマーとしてもボーカリストとしても成長した姿を見せてくれたし、特にブライアンのギターソロは神がかり的で、フレディが降りてくるのではないかと思ったほどだ。
    ポール・ロジャースもすばらしかった。クイーン作品に対し真摯にそして誠実に向き合い、何よりフレディに対しての敬意が感じられるすばらしい歌唱だった。

    9633bbf0.jpgそしてその10月29日の公演は、DVDとして発売された。生の感動は得られないけれど、とてもいい記念となった。


    そして、その興奮冷めやらず作成した初のスタジオ録音アルバムが、この「ザ・コスモス・ロックス」だ。

    このアルバム、実にカッコいい。

    全ての演奏を、ブライアン・メイ(ギター)、ロジャー・テイラー(ドラム)、ポール・ロジャースの3人で行っている。
    以前、ロジャー・テイラーもポール・ロジャースも、作詞作曲・歌・全パートを一人で演ってしまう、「ワンマン・ソロ・アルバム」を作ったことがある。それに、ブライアン・メイはピアノが素晴らしく上手いし、クイーン時代もオルガンやシンセを弾いていた。
    なので、残りのパートは問題ない。
    実際、ベースはブライアン・メイとポール・ロジャースが弾いているようだ。

    曲は3人の個性がモロに出ている。なので聞いたらだいたい誰がメインで作った曲なのかが解ってしまう。このあたりはクイーンの特徴なのだけれど。

    なので、3人が作品を持ち寄り、3人で演奏し、できるだけソリッドでシンプルなものを作り上げた作品と言っていい。他にセッションミュージシャンを呼ぶよりも、自分たちで演奏してしまったた方が、より自分たちの目指す音になると判断したのだろう。

    だから、クイーン名義だからと言って、あのドラマチックな「クイーン・ワールド」が展開されているわけではない。
    むしろブライアン・メイの2枚のソロ・アルバムの方が「クイーン・ワールド」に近いと思う。フレディのソロアルバムとブライアンのソロアルバムを聞くと解るが、「クイーン・サウンド」の核を構築していたのは、やはりブライアンだったのだ。

    思うに、このザ・コスモス・ロックはかなりのところでポール・ロジャースがイニシアチブを取ったのだろう。
    無論、キャリアでも先輩というところもあるが、歌は超一流、楽器もできるし曲も作るとなれば、それは当然のことなのだと思う。あくまで3人で作り上げたアルバムなのだから、クイーン名義だからって無理に「クイーン・ワールド」を展開しなくても良いのだ。クイーンは以前からそうだった。特にホット・スペース迄のクイーンは、毎回毎回違うサウンドを取り入れてきた。
    ブライアンもロジャーも今はこういうソリッドなロックをやりたい(ロジャーは昔からそうか・・・)のだろう。ブライアンのギターもロジャーのドラムも、クイーン+ポール・ロジャースのツアーでプレイの幅が広がったと思う。その二人のプレイが、ポール・ロジャースのソウルフルな歌を見事に引き立てている。

    思えば、もう25年以上ずっとクイーンを聞き続けている。たぶんこの25年間、1週間あけたことは無いだろう。

    これだけ愛着を持ったアーチストの新作が出る。
    しかも、焼き直しでなく、純粋な新作なのだ。

    やはり、これは嬉しいことなのだ。

    暫くは、こればっかり聴くことになるだろうな。

    eaa664ac.jpgナイン・ライヴス
    スティーヴ・ウインウッド
    少し前に買ったっきり、全然聞いてなかった。昨日聴こうと思って聴きそびれていたので、今日聴いてみた。
    シンプルなサウンドに明るい歌声がなんともシックリくる。ギターが前面に出ているのもいい。


    スティーヴ・ウインウッドのことは以前少し書いた
    もう還暦を迎えるそうだ。
    イギリスでは「還暦」なんて言わないのだろうな。

    10aa6e82.jpg昨日は島根の往復だった。いつもスポットなのが、昨日は仕事がまとまって効率良かった。なので忙しく、記事をアップする暇が無かった。
    その日の朝、道中何を聴こうかと考えていたら、突然フーが聴きたくなった。「四重人格」は車に標準装備されているのだけど、もうちょい初期の、荒削りなフーが聴きたくなった。
    このライヴアットリーズは、名作の一つとされている。
    最近発売されているCDは「ヘヴン・アンド・ヘル」など、発売当初からの盤に入っていない曲も収録されている。なので以前買い直したのだ。
    トミーを発表して勢いに乗っているフーの演奏を堪能することができる。

    0fefacc4.jpgこの2枚も聴いた。2枚目のアルバム「クイック・ワン」と、3枚目のアルバム「セル・アウト」だ。
    デビュー以来、楽器を破壊するパフォーマンスが先行して、音楽的な評価が後回しになっていたのを、必死に取り戻そうとしていたのか、この2枚はいい曲も多く収録されている。
    「クイック・ワン」は、珍しくメンバー全員のオリジナル作品が収録されているし、「セル・アウト」は、曲と曲の間にラジオで流れるキャッチを入れ、トータルアルバム風に仕上げるなど、非常に気合が入っている。更に、シングルヒットした「恋のマジックアイ」や、ピートが歌う「オドロノ」や「サンライズ」など、天才ピート・タウンジェンドがソングライターとしての才能を開花させている。

    現実的にはこの後の2枚組ロックオペラ「トミー」で、音楽性も確固たる定評を作り、その後の「フーズ・ネクスト」が最高作とされているのだけれど、個人的には「トミー」の前に出たこの2枚の方が好きだ。

    ccd09589.jpg話題のSHM-CDだ。
    CDの盤の素材の透明性が良いことで音が良いらしい。
    先日、とあるフタバ図書に行ったら、普通のCDとSHM-CDの比較視聴が出来るようになっていたので、早速視聴してみた。
    【ああSHM-CD】の続きを読む

    0b5f6c7d.jpgカム・テイスト・ザ・バンドだ。
    名門ブリティッシュハードロックバンドのディープ・パープル。で、ギタリストで中心メンバーのリッチー・ブラックモアが脱退した後に発売されたアルバム。1975年発売。

    リッチー・ブラックモアの替わりは故トミー・ボーリン。

    何と言ってもリッチー・ブラックモアが参加していないんで、ある脈からはカス扱いのアルバムだけど、結構好きなのだ。私めは元々、当時の日本のマスコミのパープル信仰にウンザリしていたクチだし。

    トミー・ボーリンのブルージーなギターが結構良かったりするし、デビカバとグレン・ヒューズのコントラストも良い。イアン・ペイスのドラムも正確だし、やっぱりジョン・ロードもうまい。
    けど、こう書いていくと、やっぱり体に合うのはZepなんだよなあ・・・と思ったりもするのだった。。。同時期のフィジカル・グラフィティも持ってくれば良かった。

    59110b11.jpgイエスと名乗れなかった人たちのライブ。(詳しくは過去のkumadaysを参照)
    ビルブラフォードはやっぱりうまいなあ。

    聞き所は「危機」か。
    「危機」と「燃える朝焼け」をリピート。これで片道三時間の道のりをしのぐ。

    049be303.jpg福山SAで購入。
    決め手となったのは「リターン・トゥ・アフリカ」が入っていること。
    帰りのドライブが楽しみになった。

    【ゴダイゴ】の続きを読む

    a7eef0fd.jpg本当は明後日も出勤日なのだけど、特段の仕事も無いので休むことにした。
    なので明日から連休。
    で、何かCDでもと思って呉のフタバ図書へ。そこで目に入ったのがコレ。何か進歩無いけど・・・。

    夕暮れ時に車を走らせながら「哀しみの恋人逹」を聴いたら、音色が心に染み渡った。いやぁ。凄い。
    今日はアホ車に遭遇することが多く気が立っていたのだが、一発で気が紛れた。

    「ブロウ・バイ・ブロウ」は、全編ギターのインストで、ロックの名盤だ。次のアルバム「ワイヤード」の方が有名かもしれないが、やはり「ブロウ・バイ・ブロウ」が好きかも。ジェフ・ベックのギターは冴えてるし、マックス・ミドルトン他のメンバーも非常にいい仕事をしている。
    いやいや、最近の盤は音がいい。

    さてと、とっとと仕事片付けて帰るかな。

    45a031fa.jpg昨日のファーストミッションにてようやく購入。なんとHMVマネーが500円分あったので、非常に安価に買うことができた。
    昨晩は最終で広島に帰ってきたので、今日聴いてみた。
    曲自体は、既にライブで聴いたことがある。その時はアコギ2人を従えてロジャーが一人で歌っていたが、今回はバンドサウンド。歌も前半はロジャー+ブライアンで、後半からポールロジャースが歌って盛り上げる。
    いや〜、ロジャーとブライアンの歌声が聞けるだけで嬉しいのだけど。

    8296ad89.jpg実に商売がうまいロックバンドがレッド・ツェッペリンだ。
    豊富にある資材を安売りせず、絶妙のタイミングで小出しにしてくる。そして、見事自分達を神格化させた結果、今の地位があると言っていいだろう。勿論、内容も実績も伴っているのだから言う事はない。

    まあ、元々、ロックなんて商業音楽なのだから、冷静に考えると、こういうやり方は充分納得できるのだが。

    私めはクイーンファンだけれど、じゃあ2番目は?と聞かれたら、間違いなくレッド・ツェッペリンだ。いや、もしかしたら1番かもしれない。う〜ん。

    3番目以降は変動するが、この2つは不動なのだ。 【マザーシップ/レッド・ツェッペリン】の続きを読む

    今日11月24日はフレディ・マーキュリーの命日だ。だからと言っていつも特別なことはしないのだけれど、訃報のニュースを聞いた時のことは16年経過した今でも克明に覚えている。

    伝説の証DVDこれは、先日(今月頭)発売された1981年のライブ盤だ。先日買っておいた。奇しくも1981年11月24日/25日のモントリオール公演を収めたもので、この1981年のライブは、ずいぶん以前にビデオで発売されていたが、今回は画質も音質も手が加えられ、ずいぶんと高質なものになった。 【伝説の証/クイーン】の続きを読む

    6afdff50.jpgなんてこった。合計1万ちょっとの出費だ。
    タマランなぁ(嬉涙)。

    レビューは順次。

    72029355.jpg「朝練だ」ともいう。実際「アイ・サレンダー」を聴くと「朝練だ」と歌ってるように聞こえるし。
    先日、レインボーの安いベストを買ってからずっと、ベスト盤の選曲から漏れた名曲「スポットライト・キッド」が聞きたかったのだ。
    安いベストにはどれも「スポットライト・キッド」が入っていないのだ。高い二枚組ベストにしか入っていない。最初はそちらを買おうかと思っていたが、安さにつられてオリジナル収録アルバムを購入してしまった。フタバ図書のポイントもたまっていたし。
    多分20年振りくらいに聴いたけど、やっぱり「スポットライト・キッド」はカッコいい。

    f0f19d6a.JPG今日の午後は家でノンビリDVD鑑賞。といっても音楽モノ。イエスネタを書くのがABWHで止まってしまっていて、いつかは書かないとなと思っている。そんなときにイエスのライブ。1984年9月、イエスの歴史の中で最大のヒットを記録したロンリー・ハートの後、90125イエスのライブだ。
    当時、ビデオ/LDで発売された時は、スティーヴン・ソダーバーグによるゴチャゴチャした先進的な映像がライブ映像を邪魔していたが、今回のDVDでは、ファンの心理を知ってか、画像エフェクトをカットしたボーナストラックが収録されている。今回はそのボーナストラックの方を見た。また、その時はカットされた「ラウンドアバウト」も収録されている。トニー・ケイのキーボードが情けないが、ソリッドでカッコいい。
    やはり、この時のイエスは、70年代のイエスとは違うのだけれど、トレバー・ラビンの資質、バンドとしてのバランスの良さは素晴らしいものがある。

    さてと、8人イエスのことも書かないとなあ。
    8人イエスの時のライブがDVDで発売にならないだろうか・・・。

    BBA暑いときにピッタリ。ジェフ・ベックがティム・ボガートとカーマイン・アピスを率いて結成した奇跡のグループだ。
    いやいや、今聞いても強烈なアンサンブルだ。
    【ベック・ボガート&アピス】の続きを読む

    ベストオブドアーズ先日発売されたリミックス版を聞いていたら、オリジナル版が聞きたくなった。なので「ベスト・オブ・ドアーズ」を引っ張り出して聴いた。
    とはいえ、これもリミックス版なのだけれど、音はオリジナル盤に近いししかも音質がいい。

    【続:ドアーズ】の続きを読む

    7d670f94.jpg最近の愛聴版。先日発売されたリミックス版だ。音はスッキリとクリアになったが、スカスカな感じがする。
    でもドアーズの音は暑い夏にピッタリだ。以前のベスト版を持ち出すかな。

    イエス人脈ズ英国のロックバンドイエスは、1983年に「ロンリー・ハート」で全米1位を獲得し、グループ結成以来の大ヒットを記録する。立役者は、南アフリカ出身のトレバー・ラビンだ。
    その後、すっかりトレバー・ラビンが中心となったサウンドで、イエスは1980年代を駆け抜ける。
    しかし、その状況に、オリジナルメンバーのボーカリストであるジョン・アンダーソンは、非常に嫌悪感を感じていた。

    そして新たな野望を考える。
    【アンダーソン・ブラフォード・ウエイクマン・ハウ】の続きを読む

    ラビン+ケイ英国のロックバンド、イエスは、1980年に発表された「ドラマ」の失敗の後、活動は座礁に乗り上げてしまう。スティーブ・ハウとジェフ・ダウンズは「エイジア」に参加し、大成功を収めるが、残りの3人(クリス・スクワイア、アラン・ホワイト、トレバー・ホーン/プロデューサーとして)は南アメリカ出身の天才ミュージシャン、トレバー・ラビン(写真)と共に「シネマ」としてニューアルバムの作成に勤しむ。
    【シネマ〜再結成イエス〜90125グループ】の続きを読む

    初期イエスイエスは、1960年代から続く英国のロックグループだ。所謂プログレシブ・ロックと呼ばれ、難解で複雑な楽曲と演奏を売りにしてきたのだが、英国ロックグループの例にもれず、多くのメンバーチェンジを繰り返してきた。通常は、ボーカル・ギター・ベース・ドラム・キーボードの5人編成だが、延べ14人ものメンバーが入れ替わったことになる。その時に在籍しているメンバーの個性が音楽にも反映される形となり、長い歴史の中でも色々と変化に富んだ作品を発表しつづけてきた。

    そして、この歴史の中で、唯一メンバーチェンジせず、生涯イエスを貫き通している男がいるのだ。その男こそがミスター・イエスなんだけれど、その男とは・・・、

    【ミスター・イエス】の続きを読む

    聖なる館ジャケ1973年発表のレッド・ツェッペリンの5枚目のアルバムだ。
    「ZEPに駄作なし」と言われるように、このアルバムも完成度は高く、評価も高いし、ZEP最高傑作に上げるファンも多いという。
    でも、残念ながら個人的にはあまり好きなアルバムではない。「永遠の詩」「丘のむこうに」「ノー・クオーター」「オーシャン」「クランジ」あたりはライブ演奏の方が好きだし、「レインソング」も何回も聴きたくなる曲ではないし、ライブで演奏されないレゲエ調の「デジャー・メイクハー」も、歌詞が解る英国人は面白いだろうけど(英国人が読むとジャマイカと聴こえるらしい)、日本人としてはあまり面白くない。
    要は、熱烈に再び聴きたくなる要素がZEPの他のアルバムに比べて少ないアルバムなのだ。
    では、何故ここに取り上げるのか?
    【聖なる館/レッド・ツェッペリン】の続きを読む

    パトリックモラツ写真パトリック・モラツはスイス人のキーボーディストで、1970年代の英ロック界で活躍した。
    (パトリック・モラーツという標記もあった)
    1971年にメインホースというグループに属していたが、1974年にはキース・エマーソンの後釜として、元ナイスのメンバーとレフュジーを結成する。そこで1枚アルバムを発表するが、今度はリック・ウエイクマンの後釜として、イエスに引き抜かれて参加。ここでも1枚アルバムを残して、次のアルバムの製作途中に脱退してしまう。後任は再びリック・ウエイクマンだった。


    【パトリック・モラツ】の続きを読む

    ロジャー写真ロジャー・テイラーは、言わずと知れた英国のロックバンド「クイーン」のドラマーだ。

    クイーンは1970年代より活躍し、日本でも人気があったのだが、1991年、ボーカリストのフレディ・マーキュリーの死によって解散状態となってしまう。
    クイーンは、フレディ・マーキュリー(ボーカル)、ブライアン・メイ(ギター)、ロジャー・テイラー(ドラム)、ジョン・ディーコン(ベース)という不動の4人のメンバーだった。メンバーチェンジが激しい英米ロック界の中ではメンバーチェンジ無しのグループというのは少なかったのだ。そのせいか、他のミュージシャンとのセッションや、ソロ活動は、他のロックバンドに比べて極端に少なかった。

    しかし、その中で、最も精力的に活動していたのが、このロジャー・テイラーなのだ。

    【ロジャー・テイラー /クイーン】の続きを読む

    d998c684.jpgスティーヴ・ウインウッドだ。
    このベストアルバムは、彼がグループに属していた時のコレクション。すなわち、スペンサー・デイヴィス・グループ〜トラフィック〜ブラインド・フェイス〜トラフィックと、天才少年で出て来てから、「天才少年も歳とりゃ凡才」と言われた時代の代表曲が収められている。

    【スティーヴ・ウインウッド】の続きを読む

    74947c3c.jpgジェネシスのベストだ。
    実は、私めはあまり熱心なジェネシスファンでないことを最初に断っておく。というのが、ジェネシスト(?)といか、マニアの方が確実に存在するバンドだから。
    ジェネシスは、本来、ピンク・フロイドやキング・クリムゾン、イエスなどと同じ「プログレシブ・ロック」の雄だった。同じようにメンバーはハイテクニックを駆使して難解な曲を演奏する。
    しかし、少し違ったのは、プログレシブロックが衰退した後も、各個人の資質の高さから、ソロでもグループでもヒットチャートの上位に君臨し続けたことだ。セールス的には最も成功したと言えるのかもしれない。

    このベストアルバムは、どちらかというと、そのポップな一面が強く出たベストアルバムだ。ジェネシスの長い歴史の中でベスト・アルバムを作ると、そういうことになるのだろう。

    【ジェネシス・ベストアルバム】の続きを読む

    7f4a5ebe.jpg連休に入る少し前に、何枚かCDを買って社用車の中で聴いていたので、その何枚かを紹介することにした。
    まずはこれだ。

    ザ・フーは、英国では、ビートルズやローリング・ストーンズらと同時期にデビューしたロックバンドで、ビートルズやローリング・ストーンズとフーで英国3大バンドと呼ばれていたのだけれど、ここ日本では今ひとつ盛り上がりが足らなかった。
    「ザ・フー」といえば、メンバーがステージ上を暴れまくり、マイクは放り投げるわ、ギターも腕をグルグル回して(風車奏法)ステージの上を飛び跳ねるわ、ドラムは叩きながらドラムキットを破壊するわ、挙句の果てにギターでギターアンプを強打してアンプを壊し、ギターも地面に打ち付けてぶっ壊してしまうという、ド派手なステージアクションが有名なのだ。
    そしてデビュー当初は、当時の若者の気持ちを代弁するような歌詞が多く「じじいになる前に死んじまいたい」と歌った「マイ・ジェネレーション」が全英2位の大ヒット曲となった。
    昔の日本であれば、このようなパフォーマンスや歌の内容から「教育上よくない」とされてしまうのは無理もない。楽曲や歌詞は、ビートルズやストーンズに劣らず素晴らしいのに、その陰に隠れてしまったというわけか。
    【フーズ・ネクスト+20<デラックス・エディション> /ザ・フー】の続きを読む

    4017d17a.jpgレインボーだ。名門グループも、今や安売りB級バンドなのか。
    リッチー/コージー/ロニーのコンビネーションは凄いけど、やはり耳に残るのはその後のポップな「あされんだ」や「ちちゅびごん」。
    一緒に気持ち良く歌わせて頂きました。

    78fc3766.jpgなんとエイジアだ。発売は2006年の8月。ベスト版とはいえ、初期の頃の耳に覚えがある曲は全て収録されている。
    エイジアとは、英国のロックバンドで、デビューは1981年。このデビューアルバムが、英米をはじめ日本でも驚異的な大ヒットとなったことから、「詠時感(エイジア)」というグループ名や、「時へのロマン」「ヒート・オブ・ザ・モーメント」などのタイトルを目にしたことや、それらの曲を耳にした人は多いだろうと思う。
    かくいう私めも中学生ながらにLPレコードを擦り切れるほど聴いたクチだ。今まで、ニューミュージックとクイーンとYMOくらいしかロクに聴いていなかった自分にとっては大きなショックだった。
    YMOのようなピコピコした音も使われているが、生ドラムやエレキギターの音がダイナミックで、歌を含めた音空間がそれはそれは壮大に聴こえたのを覚えている。とにかくカッコ良かったのだ。
    アルバムジャケットやインナーにもメンバーのカラー写真が載ってないのも良かったのかもしれない(笑)。 【最近の愛聴盤】の続きを読む

    78074cd4.JPG「フリー」と聞いて、大多数の方は何を思い浮かべるだろうか。鉛フリーハンダだろうか。サッカーで相手のマークがついていない状態のことだろうか。(試合中は「どフリー」なんて言い方もするけど「チョー〜」に通じる部分があり、日本語の奥ゆかしさを感じる)
    フリー(FREE)は、1968年から活躍した英国のロックバンドだ。オール・ライト・ナウやウイッシング・ウエルは、後世多くのミュージシャンにカバーされた名曲で、多くの人が耳にしたことがあるだろう。基本的にはブルースを基調にしたロックだが、特色は音数が少なく、一音一音が重くドッシリと響くことだ。美しいメロディーがどうというより、その独特の音世界が何ともいえないのだ。
    昨年、日本にも来日したQUEEN+ポール・ロジャースの、ポール・ロジャースのキャリアの出発点となったバンドと言えば解りやすいだろう。昨年の11月に発売されたこのCDは、その当時のレアトラックがタップリ収められている。こんなものがメジャー発売されて日本版も出るとなると、QUEEN+ポール・ロジャースのツアーをキッカケに、ポール・ロジャース再評価の動きが出ているのだろうなと嬉しくなる。
    昨年の来日公演の様子

    【フリー ライブ・アット・ザ・BBC】の続きを読む

    89363cc4.JPG延期になっていたクイーン+ポール・ロジャースの日本公演のDVDがようやく発売された。以前からこのblogにも書いていた通り、このDVDは2005年10月27日のさいたまスーパーアリーナの公演を収録したもので、まさに我々が見に行ったライブだ。年末にデジタル放送で放送されたのだが、一般庶民の我々は見ることが出来なかった。
    そして、このDVD、当初は3月に発売予定だったので、今回は待ちに待った発売となった。

    【QUEEN + Paul Rodgers SUPER LIVE IN JAPAN】の続きを読む

    09d22274.JPG今週はバタバタ忙しかった。通常の業務あり、飲み会2回あり、終日会議あり、慣れない仕事あり、同僚のヘルプあり…。あっという間に過ぎた。
    そんな中、立ち寄った大型店の中のCDショップで気になるCDがあったので、思い切って3枚買ってしまった。複数買ったら20%オフというのにも誘われたのだけれど。  【今週のCD】の続きを読む

    QUEEN+PAUL RODGERS / SUPER LIVE in JAPAN
    クイーン+ポール・ロジャース / スーパーライヴ・イン・ジャパン DVD
    4月28日緊急発売決定!


    おいおい、3月28日から3月31日になったんじゃないんか。楽しみにしていたのに、1か月も延期するな〜。(今頃気づくなって?)メルマガよこせ〜。
    と、朝から怒り爆発…。

    店にも置いてないわけだ。
    まあ、5月連休の楽しみにとっておこう。

    26bbecb4.JPG今日は島根往復ということで、適当に家からCDを持っていった。それがこの6枚。行きは上の3枚、帰りは下の3枚といった感じ。
    なんとも統一性がないし、今となっては何でこの6枚を選んだのかが分からない。

    最初に聴いた左上のホットハウスフラワーズ。アイルランド出身の人気ロックグループだ。このCDは非売品だけど、1st、2ndアルバムのベスト版となっていていい感じ。学生時代に良く聴いてライブにも行ったなあ。
    東儀秀樹は別項で書いた。

    印象に残ったのは、やはり最後に聞いたローリング・ストーンズの最新作。(といっても発売は昨年の夏だけど) これが間違いなくストーンズの最新作なのだ。メンバーも多少は代わり、ビル・ワイマンは抜けてしまったけど、チャーリー・ワッツがドラムを叩き、キースがギターを弾いてミックが歌う。いくら歳をとっても、曲や演奏がまさしくストーンズなのだ。1963年にデビューしたグループの最新作が、今の時代にも変わらず届く。長年ストーンズ・ファンを続けて来られた方は幸せだなと思った。

    a04d4c84.JPGプチ独身生活も終了。今日からは普段通りの生活だ。

    ソロキャンプは楽しかった。なのでレポも作った(これが本当に最後だ)。なるほどソロでキャンプに出かける人の気持ちが分かるような気がした。でも、設営撤収なども全部一人でやらなくてはならない。いつもカミさんがやってくれている食器の片付けやテント内の片付け、ペグやロープ類の整理なども自分でやらなくてはいけない。改めて普段のキャンプでカミさんの存在の大きさに気づいたのでした(笑)。

    【雑感】の続きを読む

    FRESH
    先日、JUDY AND MARYのベストアルバムが発表された。
    けど、これって以前まだ活動中に発売されたベストアルバム(画像)に、その後発売されたシングルも入れて再度発売した感じだ。まあ、英国でリマスターしたりしているようだが、今の世の中、好きな人ならとっくに自分でこういうものを作って聴いているだろうし、これとは別にファンに人気がある曲を集めたベストアルバムも既に発売している。何故今更? YUKI以外のメンバーの生活が苦しいのか?? なんて勘ぐってしまったり。
    どうやら、最近の映画の挿入歌になっているらしいのと、YUKIのソロじゃなくてジュディマリを聴きたいという声もあるから、それに合わせての発売なのかもしれない。
    【JUDY AND MARY】の続きを読む

    シングルス
    何を今更ではあるかもしれないが、以前に小田和正の自己ベストを聞いたときから、オリジナルのオフコースを久しぶりに聞きたいと思っていた。ふらっと入ったCDショップに、おあつらえ向きのベスト版があったので購入。とにかく「ロンド」が入っているCDを選んだ。
    オフコースといえば小田和正で、シングルヒット曲はほとんどが小田和正が作って歌っていたのだけれど、もう一人鈴木康博というパートナーが居て、曲の半数近くは鈴木康博が書いて歌っていた。「ロンド」は鈴木康博の作品だ。
    【最近の愛聴盤】の続きを読む

    昨日は、会社の新人君と一緒に仕事をしていた。所謂普通の20代前半の若者(!)である。

    社用車にはCDが付いているので、当然、何枚かCDを積みっぱなしにしてある。
    勿論、Queen,Led Zeppelin,Yes,The Who,U2など、複数CDを持っている以前からのお気に入りや、先日ライブに行ったJudas Priest、新しいDarkness、それと80年代の洋楽ベストのようなものも積んでいる。でも、それだけでは同乗者に辛いだろうということで、邦楽も何枚か積んでいる。

    新人君がそれらのCDが入っているダイソーのCD入れをゴソゴソしだした。
    そこで目を付けたのが、なんと小田和正だ。

    【世代・・・?】の続きを読む

    b7a00618.JPG写真は、さだまさしの「帰去来」というアルバム。
    グレープ解散後、初めてのソロアルバムだ。
    このアルバムは、姉弟でそれこそ擦り切れるほど聴いた。 【音楽のルーツ その2】の続きを読む

    ルーツ?というと大げさだけれど、
    幼少の頃、聞く音楽は姉の影響を大きく受けていた。

    4学年上の姉は、音楽の才能があったのか凄く耳が良かった。
    子供のころから絶対音感を持ち、各パートの音を聞き分け、簡単に耳コピしてピアノやギターで弾いてしまう。
    それらのことをごく簡単に、そして物凄く楽しそうにやるのだ。かなり羨ましかった。
    自分には残念乍らそんな才能は無かったにせよ、音楽を聴く姿勢などは大きく影響を受けたと思う。 【音楽のルーツ】の続きを読む

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